最近スタジオで歌いまくってます!b
そして何やかんやで新しいマイクが無性に欲しくなり「マイク探しの旅支度」を始めた矢先、タイミングよく出会ってしまった…。
少しの寄り道をした後、結局AMATERAS8058をゲット。 嘘偽りなく、このマイクの正直な使用感等を今回語らせていただきまする。
はじめに
私語り
最近スタジオによく通うようになり、楽しい時間を満喫している私。手軽にオケを作成する事も容易になった現在、ボーカル1人でも以前より楽チンに練習できるようになりました。
マジで何年ぶりかのスタジオ通いなので、自分でも驚くほど歌えない。やっぱ歌い手は引きこもっていたら駄目ですね(汗)。年も重ね、さらにマイクを使った発声の仕方を忘れてる感じです。
練習しつつ、手持ちの機材を使いテストなり比較なりもしているんですが、若い頃は気にならなかったマイクによる音質の違いが気になりだし、超絶興味を抱いてしまった。
旅立ちの時なのだと(笑)。
マイクが欲しい!
ずっと変わらぬ手持ちのマイクが下記3つ。
- Shure SM57
- Audio Technica AE4100
- SE Electronics SE2200a2 III
ダイナミックマイク2本とコンデンサーマイク1本。本当はどちらもアップグレードを図りたいんですが、お金も掛かりますし、まずはダイナミックマイクに狙いを定め製品選定を開始。
自分に合ったマイクを使う事でスタジオで気持ちよく歌いたいですし、下手になった分を補ってくれるのではないか?なんていうちょい過分な期待なんかもしたりしなかったり。
ただ私、ボーカリストなのにマイクの知識に乏しい事が判明(笑)。ギター機材にはかなり詳しくなったのに、このていたらく。昔バンドマンだった頃はスタジオ常設のSM58を使うのが当たり前でした。
e945買ってみた

取り敢えず、なんか高級そうな見た目とブランド力からSENNHEISERのマイクを買ってみました。非常に状態の良い中古品を半額くらいで入手。
SM58より少し大きく、見た目がカッコいいです。スーパーカーディオイドのマイクって使った事なかったんでそこにも興味が有りました。
正直な感想
スタジオ常設のSM58含め、手持ちのSM57、AE4100と共に歌い比べを行いチェック。全てのマイクそれぞれに特徴があり面白い。
- Shure SM58 … バランスが良く歌いやすい。僅かにこもる印象。
- Shure SM57 … SM58のこもり具合を一皮剥いた感じ。ノイズには弱め。
- Audio Technica AE4100 … 低域がありどっしりしてる。意外に個性的。
- SENNHEISER e945 … 高域がキレイ。音が遠くから聞こえる感じ。
e945は高域がきらびやかな印象。悪く言えば下がスカスカとも言えます。他のマイクよりもゲインが下がる感覚も受けました。
個人的には正直「歌いにくい」。
自分の力量との兼ね合いもあると思いますが、イメージ通りの表現を行うのが難しいと感じました。割とラフに歌いたい場合はカーディオイドのe935の方が良いかもしれません。
で、比較して分かったのは、私的にはSM58が一番歌いやすかった、ということ。少しこもる印象はありますが、なんだかんだとバランスが良いです。
AMATERAS 8058

Shure SM7Bとか、Telefunken M80とか、色々ネクスト候補をピックアップしまくっていた中、カフェオレーベルさんのホームページをたまたま覗いたら目を引くアイテムを発見!
SM58をモデファイしたAmateras8058なるものがラインナップに新加入。私的にドンピシャなタイミングとオープニング値引きという誘惑。e945が期待値を下回った事もあり、もうイクしかねぇだろ?と。
極僅かな使用者レビューや公式動画などを参考にしつつ、特に悩むこともなく「トライする価値アリ」と判断し購入しました。こもらないSM58ならええんでないかい?的な。
私はSM58が歌いやすいので、そのグレードアップ版なら大外れはないだろう、とも踏んでました。
正直な感想
先程も述べたように“こもらないSM58”みたいな感じではないか?と想像していたのですが、実際はそうではなく期待してたものとは随分違うものでした。
先にこのマイクに対して抱いた私個人の印象をザッと述べておきます。
- SM58とは別モノ
- 凄く歌いやすい!
- 赤いAmaterasシールはすぐ剥がれそう
そう、このマイク個人的には最高!です。コレを使った事により「良いマイクとは何か」を掴む事も出来ました。私なりにね。
私見
こういうのって基本求めるのは「フラット」な音質じゃないですか?でも結局は最終的にイコライジングされますから、マイク毎に多少の音質的個性があっても私は受け入れられます。
また自分にとって良いマイクというのは、ブランドでも価格でも音でもなく「表現したい事を表現できる歌いやすいマイク」だったと今更ながらに気付きました。
高域が〜低音が〜、なんてマジでどうでもいい(笑)。歌いやすさ、それが全て。
歌いやすさ
より詳細に感想を述べたいのですが、凄く感覚的な話になっちゃいます。音の話うんぬんではないのでご了承下され。
まず歌いやすさとは何ぞや?っていうのを定義するのがムズい。多分それは人によって異なる。ですから「私個人の感想です」というテロップが常に下に出てると思って下さい。
8058は、顔の周りを包み込む様に音が滞留しているイメージで、自分の歌声がメチャ近く聴こえます。アカペラ感が強いとでも言えば良いのでしょうか?でもまあそんな感覚です。
逆にe945なんかは(スミマセンねぇ)自分の声が遠くで鳴ってる感覚があり私には合いませんでした。録り音には不足は無いんですけどね。
欠点
最後に欠点も言っとかないとね。
先にも挙げたように赤いAmaterasシールはいずれ使っているうちに取れてしまうでしょう。丁度持ち手の部分なので、既にペロリとなり始めてます。スタジオ使用3回目くらいでそんな状態です。
普通のSM58になっちゃう(笑)。剥がれたら見分け付くように対策しないと、ですね。自作シールでも作るか、本体に刻むか…。
また公式では「レコーディングにも使える」と謳ってはいますが、実際に試してみたところ流石にコンデンサーマイクに軍配が上がります。ゲイン調整や感度といった部分でやっぱコンデンサーマイクは使いやすいです。※追記アリ
ただ、ノイズを気にせずラフに歌録りするだけならば、ポップフィルターを使わず、ハンドリングでレコーディングしてみるのはもしかしてありかも?なんてちょっと思ったりもしています。別にプロじゃないし。
それは今度試してみよう。ノイズ除去アプリの技術も今や素晴らしいですからね。歌いやすければ歌いやすい程良いのだ。
※追記
SE Electronics SE2200a2 IIIとAMATERAS8058のスタジオ録音したものをお家にてじっくり比較してみたのですが、8058は本格レコーディングにも…、
使える!
というか環境次第なんでしょうが、狭いルームだとコンデンサーマイクは反響音を余すことなく収音しちゃいます。8058で録った音を確認して始めて気付くという(笑)。8058は滅茶苦茶理想的なバランスで録れてたんですよ。
コンデンサーマイクに比べゲインが下がるので、歌いにくさは確かにあっるのですが、プリアンプの設定を見直したり、返りの音を上手く聞こえる様にモニタリングを工夫すれば、より良い結果が得られそうな気がします。
これまで録音時にはSE Electronics SE2200a2 IIIしか使ってなかったので、マジで気付かなかったわぁ。環境により機材を使い分けるというのも大事ですね。勉強なった!
▼Cafe au Label
http://www.cafeo.tv/Equipments/8058.html
締め
私的にはマイク探しの旅はおしまい!
Amateras8058、ファーストインプレッションの時点で凄くフィーリングが良かったので、他に散財する気はもうマジでございません。
今後8058でレコーディングテストもあれやこれや行い、コンデンサーマイクが不要であれば更に最高なんだけどどうかなぁ…。
上を見ればキリがないのはどの機材も同じ。価格が高いモノ程良いのは当然の真実。身の丈に丁度合ったアイテムと出会えたならば後はプレイするのみ、の精神で私は今後も行きたいと思います。
では今回はこんなとこで。