今回は実験コーナー。ありがちなピックアップ交換記事です(笑)。
色々な諸先輩方の記事を拝見させて頂き、私もよく参考にさせてもらってます。m(__)m
最近マイギターの1本が配線トラブルに陥り、自分的にタップも不要だったので、この際丸ごと改造してやろうと。
更に、音源録って客観的に聴き比べたいと思いました。
ピックアップ交換すると音が変わるのは当然。どういう変化があるかを楽しみたいと思います。
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Contents
実験体 : G&L Tribute ASAT Deluxe
今回の実験体はコイツ。スペックを簡単に挙げておきましょう。
- Body Wood : Mahogany with Flame Maple top
- Neck Wood : Hard-Rock Maple with Rosewood fingerboard
- Neck PU : G&L AS4250C (8.3K)
- Bridge PU : G&L AW4370C (13.4K)
初心者ギターの部類、インドネシア産。実売7~8万円。
ピックアップは出力高め。PAF系を狙ったものではなく、モダン寄り。
マホガニーボディ、カヴァードということもあり、”ホット”で”丸い”音色。
リアは特別不満なく好印象。フロント側が少し平坦で物足りないかな。
録音時の使用機材
- D.A.booster
- ICARUS
- SL drive
- OMG
- Heavy Bottom
- mep3
- A3GP Mk2
- Torpedo C.A.B.
- Zoom R8
- PC
という接続順です。エフェクターめちゃくちゃかましてます(笑)。
ペダルボードをアンプヘッドに見立てて。
普段弾いてる状態のまま録るのも、今回の決め事。録り音との差をチェック。
ブースター系ペダルは常時オンですが、ブーストはせずユニティゲインの位置にセット。
歪みペダルはそれぞれ、SL driveをバッキング、OMGはリードで使用。
・SL drive Gain12時
・OMG Gain2時
今回は、TorpedoからR8へライン録音し、PC内にて音量調整。
原音は一切いじらず、ノイズ等もそのまんま。
今回交換するピックアップ
リアピックアップはダンカンの「SH-14」(14.1k)
フロントには同じくダンカンの「APH-1n」(7.5k)
何故コチラにしたかというと、中古で入手できたから(笑)。
後、ダンカンは弾いたことなかったのでお試し。
なのでバランスがちょっとどうかな?っていうのはあります。
ホントはAlnico2の「SH-11」が理想だったんだけどね。
ピックアップ交換前
それでは、音源をば。G&Lオリジナルの音。
♪WAV(44.1khz/16bit)
前半のフレーズはリア、後半はフロント、クリーンもフロントです。
ペンタトニックしか弾けないので、こんな感じ。クリーンもただのコードアルペジオ。
よく「演奏はアレですが」という文句を見かけますが、そういう方って結構上手なんですよね~。
私のは、マジで”初心者に毛が生えた”程度だと言うのがよく分かるかと(笑)。
速弾きなんて出来ないし。
でも今回は音の変化の確認なので、ヘタクソでも何でも構わないのさ。
さぁ、ピックアップ交換でどういった変化が起きるのか?
例によって交換作業を手こずったのは秘密です・・・
ピックアップ交換後
では、「SH-14」「APH-1n」に交換した音を。
♪WAV(44.1khz/16bit)
リード前半リア、後半フロント、クリーンフロント、同じです。
使用機材の条件もセッティングも全く同じ。
いかかでしょう?変化分かりますかね。
実際弾いてる自分には明確な違いが分かります。
「SH-14」の方がハイが強く、抜けがいい。更に歪みのノリもよくなってます。
「APH-1n」はニュアンスがよく出て、前より好き。
ただ予想通りバランスは取りづらく、リアを少し下げ気味にセット。
なるほど、ピックアップ毎の特色は明確にあり、確実に変化する。
ヤバイぞ!これはハマってしまいそうだ(-_-;)
比較感想
弾き手にはハッキリ違いが分かりますが、音源だと分かり辛いかも(笑)。
そして、G&Lのオリジナル・ピックアップも悪くないぞ、これは。流石はUSA製といったところか。
バッキングの歪み感はSH-14の方が好き。単音はオリジナルの方が太くて好み。
フロントはAPH-1nの方が好みですけど、リアはなんて悩ましいのでしょう!
多分また色々試すな、絶対。
分かったこと
確実に音は変わる!
まぁ、知っていましたけど(笑)。ですが、今回のように音源を比較しじっくり聴き比べたのは初めて。ピックアップ毎の特色がこうもハッキリ出ると楽しくなっちゃいます。色々試してみたいという欲求がフツフツと。
ただ実際に乗せ換えてみるまで、どういう音が出るかは分かりません。気に入るかどうかも別の話。経験値を重ねていくと、ある程度のビジョンは見えるでしょうが、やはり「賭け」の要素が強いのが事実。
セッティングはやり直し
ピックアップの交換はギターの特性を変えることです。今回の場合、リア側のハイがきつくなりました。ですがそれは以前のセッティングのままだから。生まれ変わったギターに合わせたセッティングを再構築する必要があります。
当然と言えば当然ですが、改めて再認識することが出来ました。
ラインレコーディングの憂鬱
今回は録り音そのままで、DAW側でまったく加工していない素の状態。Torpedoのライン録音を初めて試してみましたが、リアルアンプと比べて圧倒的に「空気感」がありませんね~。キャビネットの種類にもよるかもしれませんが。
また、スピーカーからの音と、録った音の差もかなりあると感じました。「むむむむ~~~」て感じ(笑)。私の試行心をくすぐりまくられます。
キャビを変えてみたり、間にマイクプリ挟んでみたり、単純にDAWで加工してみたり、マイク録りしてみたり。こういったことも時間ができたらやってみようと思います!
終わりに
ピックアップ交換がメインテーマだったのですが、色々な発見がありました。
特に録音に関すること。知ってる人には当たり前のことでしょうね。私も予備知識だけはありましたが、実際未体験のことを”やって知る“ことが非常に有用なことだと改めて痛感しました。
自分なりの試行錯誤が成長に不可欠なのは、どの分野でも同じですね。分かっちゃいるけど、行動するのはぶっちゃけ面倒くさいですよね~。
現代は情報で溢れていて、先人の皆様が導き出した「答え」を容易に知ることができます。ですがそのプロセスの中身や意味を知らない知識は、とてもあやふやで不安定なものではないでしょうか。
やれることがたくさんあるって、ワクワクしません?・・・オラだけ?(笑)
後、”録る”ということを考えると、真空管アンプも試してみたい。おっきいの置けないけど、環境に合うものを見つけたらゲットしてみます。
の前にもっと練習しろよ!と脳内を駆け巡る文字をスルーする我が欲望。