今回は三回目の歪みペダル雑感。なんか永遠に続く気がしてきた。
前回のペダルラインナップをご存知の方は分かると思いますが、かなり高額なものを買い漁りました。今回ご紹介するものはその消耗、反動からか、低価格なものが目立ちます。
金銭的なこともありましたが、色々試してみようというのが一番です。価格が安いと使えないのか?ということも実際使用してみて自分で確かめてみたかった。
この記事を書いてる時に、念願の小型チューブコンボが我が家にやって来ましたので、リアルとシミュレーター両方での感想を述べられるペダルもあります。
■音出し機材
・Albion GS12C
・Torpedo C.A.B.
※2019年、当時の恥ずかしい感想を残しつつ追記あり。
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Contents
続々・エフェクター雑感<歪み編>
One Control Lingonberry OD
One Controlの定番ドライブ、Strawberry Red ODのゲインアップ版。
1本芯が通った音とでもいいましょうか。真ん中に音の密度がギュッと凝縮されていて、見た目のコンパクトさとは裏腹にドッシリとしたサウンドです。ファットなサウンドとはまた違う感じ。
トレブルを上げていってもこの根幹部分は変わりません。Torpedoでもチューブアンプでも同じ。
ボディ側面にトリムポットがあり、ローをコントロールできるのですが、私はローをフルカットしたサウンドが好みでした。
歪みは結構上げることができます。Drive3時まで上げれば、オーバードライブ感を残したままザクザク刻むことも可能です。ただ2時以降はノイズが少し目立ってきますが。
一応限定生産となってますので、気になる方はお早めに!
Pedal Tank G-2
タイのエフェクターブランド、Pedal Tankのディストーションです。
メイド・イン・タイの実力、如何程のものか。試してみようではないか!と言いつつ安かったのでゲット。感想は・・・中々ええじゃないか!購入前は正直馬鹿にしてました、すみませんです。
程よいコンプ感で非常に弾きやすく、安定感のあるトーンで全然使えます。
定番ディストーションとして名高いRiotと比べると、重心が低く、低音はG-2の方が出ます。Riotよりも歪みは少ないですが、同じか、それ以上にローノイズなのが素晴らしいです。
価格を考えると、十分にデキる奴です。やりおるわ。
Xotic SL Drive
Marshall系ペダルの代表格、XoticのSL Drive。
内部のディップスイッチで音色を様々変化できるのも特徴。基本となるスーパーリードモードは張り出し感があり、コードの分離感にも優れていて凄く綺麗に響きます。
このコード一発でもう虜になってました(笑)。歪み感も良く、刻むことも出来ます。私は刻めるオーバードライブが大好き。ディストーションには出せないこの中途半端な感覚、分かります?(笑)
その狙いで先に購入していたLingonberryと選手交代。SL Driveはノイズが全く無く、他のペダルとのバランスも向上、単純に音の方が好みだったというのもあります。
やはり”定番”と言われるペダルは、それなりの理由があるということですね。
Fulltone OCD1.7
3台目のOCDです。JHSのMod版を手放してしばらく後、コチラも試してみました。
OCDちゃんが忘れられず、思わず買ってしまいました。一応の完成形というバージョン1.7(現在最新はV2.0)。大好きだったJHSのものとそれ程変わらんやろ?と思い購入。
だがしかし、全然違いますがな!(涙)
1.4が結構好きで、JHSのものが更に良く、期待していたのですがこれはダメだ。OCDと言えばその太さが嫌いな方が多いのは知っていましたが、1.7がこれほどスッキリ薄味だったとは。
太めでぽっちゃりが魅力的で、そこが好きだった昔の彼女と再会したら、その他大勢と同じ様なスリムな体形になってました、って感じだ、ウン。(ワカンネーよ)
※追記(2019)
アンプをクリーンにし、単体使用時の感想ですねコレ。今思うとブリティッシュ系のファットなアンプとの相性は凄く良さそうなバランス。当時ハイゲインを望んでいたんでしょうが、OCDは実はブースターやクランチ気味のローゲイン設定が美味いペダルなんですよねぇ(笑)。これも成長の記録という事でm(__)m
Tech21 OMG
リッチー・コッツェンのシグネイチャーペダル。初めて購入したアーティストモデルです。
人と被るのって嫌だと感じるのが人の性。そんなこんなで避けていたアーティストモデル。ですが、ある時こう思いました。「同じ機材使っても、同じ音出せる訳ないじゃん!」と。
極当たり前のことですね。そうなると、自分の好きなアーティストが使っているものなら悪いわけないだろ、という逆の思考になり手にしたペダル。
一言、素晴らしい!(*^▽^*)
Drive11時くらいのオーバードライブサウンドが気持ちいいことこの上なく、そこからBoostを踏めばディストーションへと変貌します。Boost10時くらいで使ってますが、ノイズ増加は感じません。
基本サウンドはQ.O.O.に近い「シャリ感」もありますが、ToneとGirth(Mid)コントロールで簡単に望みのトーンに。この2つのノブは効きが物凄く良くて、1mm単位で変化を感じ取れる程です。
正直、ボリューム追従性はあまり良くないですが、チューブアンプでも抜群に抜けが良く、歪み感さえ気に入ればマジオススメできるドライブペダルです!
※追記(2019)
これは今でもお気に入り。どのアンプでも安定したサウンドを出せます。ただ独特の質感は確かにあるので気に入るかどうかはそれぞれ。音的にはワイナリー・ドッグスで聴けるリッチーのギターサウンド、当たり前ですけど(笑)。
Tone City Sweet Cream
自身初のチャイナ製ペダル。元になっているのはSweet Honey OD。
本家は弾いたことありませんので、どんなものかと激安のコチラを。メイドインチャイナ、やはり所々に作りの粗さが目立ちました。塗装とか中々のもんです(笑)。
ただ音はしっかり出ましたのでご安心を。Touchで歪みにクリーンを混ぜる量をコントロールできるのですが、中々美しいサウンドに仕上げることが出来ます。
クリーンに僅かな歪み感を、というのがこのペダルの最も美味しい部分ですね。後、ブースターとして使用すると、高域をプッシュしてくれ、音が明るくなり好印象。
なるほど中華ペダル、値段以上の価値はあるかもしれませんな。
※追記(2019)
今思うと「クリーンブースト」として使用してみた初ODペダルかも。ペダル個々でバラバラに役割を任せようとしていたんですが、どうにもクリーン過ぎるこのペダル。何とか扱えないものかと色々試行して何となくブースター的に使ってみた記憶があります。
Pedal Diggers E2 mini
Pedal Diggersと言えば、819というTS系ペダルの評価がすこぶる高い。こちらは「emotions」というペダルのミニサイズバージョンです。訳アリ特価でゲット^^
第一印象は、太い!
動画等で聴いてた印象以上に強烈な太さを感じました。それが「こもった音」に聞こえる。ゲインを上げきってもローはモコモコ。私の大好きな刻みは不可。
よってリード専用機と認定(勝手にネ♪)
ただ特筆点があります。ボリュームを絞ったクランチトーンがイイんですね。これは今まで使ってきたペダルの中でも断トツでした。こういう部分を最重要視されてる方は試してみる価値はあるかと。
Lumpy’s Tone Shop Albion Mini
この購入の流れ(笑)。美しいミニローゲインドライブを求めていたんです。
その最後に購入したもの。お安く中古にて。
これも上記のE2と同じパターン。「Liquid Lead」というペダルのダウンサイズ版。72年~75年のLed Zeppelinのライブサウンドというピンポイントペダル。
音の印象は、まぁツェッペリン(笑)。見事な再現度ではないか!
ただ自分の目的はそこではなくローゲイン部の質感。
Driveを下げ目にした時の歪み感が個人的に好みではなかった。ここは非常に微妙なところなのですが、音割れした様なチリチリした感じになるんですね。
Drive上げ目でもボリュームを絞るとしっかりクリーンまで落とせるのはグッド。
EMMA ReezaFRATzitz 2
中古で安く売っていたので、半ば衝動買い。¥12,000也ヽ(^o^)丿
存在もその評価の高さも知っていたのですが、なんとなくご縁がございませんでした。あるレビューではディストーション探しを終わらせることが出来る、とか何とか。
ホントかよ~・・・本当だ!(笑)。
音は「王道」ですが、トーンを多用に変化させることができ、意外にも万能ペダルです。ローがしっかり出るので、ロック、ハードロック向きかと思われますが、バランスは絶妙です。
Biasでミッドコントロールが出来るのは、OMG等と共通で、非常に有効。このトーンシフトという概念は最近色んなペダル、プリアンプ等に搭載されていますが、本当グッジョブな機能ですね。
今はチューブアンプで、コレとRiotを並べて気分で使い分けています。重厚なReezaFRATzitz2、軽快なRiot、両者キャラクターが全く違いますので、共生可能。そして共にローノイズ。
後は、「最高の」オーバードライブだな・・・
※追記(2019)
当時の使用アンプGS12Cは非常にトレブリーな出音でした。ReezaもRiotも相性が良かったんですね。クセ同士が中和されるというか。使用機材の変遷に伴い、良いペダルでしたが不要になり売却しました。
総評
今回ご紹介したものの中には、安いものも多くあります。
そして実際使ってみて感じたのは、価格うんぬんではなく、自分がどんなサウンドを出したいのか、どのような効果を狙っているのか、そういったことが第一にあるべきなんだと。
後は出口やギターに合わせ、考えて購入しないと、組み合わせにより能力を発揮できずダメペダル認定してしまう恐れがあります。私は最近になってようやく気付いた(-_-;)
そして余談ですがチューブアンプ、イイですね!購入したのは10インチの小型コンボですが、音の張り出し感が全然シミュレーターとは違う。逆にシミュレーター側をより良くするための模索が始まってます。
購入したチューブアンプについても、いつかご紹介したいと思います。
さて、今回で歪みペダル雑感はひとまずお終いになります。
OMG、Riot、ReezaFRATzitz2を手にし、ディストーション探しは終了。それぞれ違うキャラクターながらどれも超お気に入りです。とっても満足じゃあ~
しかし、最高のオーバードライブを求め続け、散財し続ける!・・・と思うよ(笑)。