手持ちのリバーブ比べてみよう!の回。
気付けば何やかんやと増えてしまうモノ、そう!DTM用のVSTプラグイン。取り敢えずセールだから買っとけ、って人は身に覚えあるっしょ。
以前PCを新調した時に使わないプラグインを断捨離したのですが、リバーブはまだいっぱい残ってました(笑)。で思い立った今回のよくある企画。
こういうの深掘りしようと思えば幾らでも記事が書けるので、今回は各リバーブプラグインの質感の違いを確かめるという事に焦点を置きます。
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録音機材まわり
録音環境
宅録、狭い部屋でのラフ録りです。ノイズ対策なども気にせずテキトーに。暑いので扇風機も弱設定ではありますが足元で回してました(笑)。
様々な個人的テストも兼ねて機材は色々使用しております。実機マイクプリ、EQ、コンプを通し、DAW内では複数のプラグインエフェクトを使っております。
使用機材
API500 Series
- RND511(マイクプリ)
- maagEQ2(EQ)
- dbx560A(コンプレッサー)
ちょいと頑張って買った歌録り用機材。俺なんかじゃもうこれで必要十二分。マイクプリにインサートし、今回はEQ、コンプ共にかけ録りしてみました。
maagEQはAir Bandをチョイ足しし、コンプは薄くかけました。
オーディオインターフェイス
インターフェイスはMOTUのM2を使用。Workhorse CUBEからTRSフォンにて接続。XLR接続だとM2側のマイクプリが働いちゃう仕様。
M2のゲインは動かさず、入力ゲインはRND511にて調整しました。外部マイクプリを使用する際、オーディオインターフェイスの違いで音質差が生まれるのかも気になる所。
マイク
sE electronicsの2200aⅡCというコンデンサーマイク。家というノイズ劣悪環境でも使用に耐え得るのかお試し。今後に向けてね。
結論から言うと、まぁ、全然使えますね。家ではダイナミックマイクじゃないと、みたいな先入観ありましたが、リップノイズ気を付ければ充分イケる。環境ノイズはプラグインで何とかなりそうだしね。
ソフトウェア
DAWソフトはStudio One5、ボーカルトラックにWAVESのClarity VX、Brainworks Focusrite SCをインサート。ピアノ音源にはPianoteq7を使用。クリップ防止策として最終段にNUGEN AudioのISL2をかましています。
Clarity VXはリップノイズには効果がありませんが、環境ノイズ対策には好感触です。これ歯擦音にも効きますね。ただ上げていくほど空気感が失われていく感覚があります。
リバーブ比較(音源)
短いオリジナルフレーズ作っても良かったんですが面倒だったので(笑)、今回は既存の楽曲をキリトリ拝借。ピアノ、キー、長さ、を考慮してチョイス。
プレートリバーブのプリセットを基本とし、無いものは近いモノを使用。すべてセンドで使用しミックスは100%に設定。あとは耳調整!
歌の方は家録りなんでナチュラルリミットかかってます。あとピッチ怪しいけど許しておくんなまし。まぁこんなもんでしょって感じ。
音源は全て44.1khz/320kbpsのMP3。※音量注意
リバーブなし
まずは素の音。リバーブなし。今回音源は全てピアノありバージョンと歌だけバージョンの二つをUP。他、特に言う事はないな(笑)。
Focusrite FAST Verb
Sonibleのテクノロジーを採用したFocusriteのオートリバーブ。取り敢えず歌をLearnさせてMixを100%にしただけ。設定は中央値のBalancedに。
視覚的にも分かり易く非常に簡単に扱えるプラグインです。お気に入りが故にコイツをまず最初に持つてきて基本とする事にしました。
リバーブ量にもよりますが自然な減衰が良い感じ。
Overloud REmatrix
このREmatrixはプリセットが豊富にあるのが特徴。別売りの拡張ライブラリなんかもあります。今回はVoiceカテゴリーのOld Plateをまんま使用。
より深く調整する事が可能ながらシンプルに扱えるUIが素晴らしいですよね。ボーカルのみならず様々な楽器にも対応可能。個人的にはコレがあれば事足りる。
特別弄らなくても馴染みますねぇ。
neunaber WET Reverbrator
ギタリストなら知ってるであろうリバーブ専門ブランドのソフトウェア製品。これは中々にマニアックなプラグインだと思います。
このプラグイン、彼らに対する印象より遥かに安い価格だったので買ってみました。設定できる項目が沢山あり、私的には少し難しいです(-_-;)。
プリセットVocal Verbを使用。Mix100%だとかなり深いなぁ。センド量他よりかなり落としてるんですけどね。常識に捉われずプリセットデフォで良い気がする。
Nomad Factory 80’s Spaces
楽曲的に今回このリバーブが最もハマるのではないかと思っていました。プリセットもズバリなOld School Plateを使用。バックトゥザ80年代!
ただボーカルだけの使用だと少し違和感を感じます。浮いちゃってますね。それだけ特徴的な響きを持っているという証拠でまさにその名の如し。
適切な場面で使用すると抜群の効果を得られそう。いいね!
Softube TSAR-1
安くて優秀なリバーブプラグインといえばコレ。Softubeの評価は言わずもがな。初出はかなり前のリバーブですが、扱いやすく個人的使用率は高め。
スライダーもノブも、コントロール部が本当に分かり易いので目的の音に早く到達する事ができます。今回プリセットはModern Vocal Plateを使用していますが、プリセットからの微調整がマジ楽なUIが秀逸です。
Waves Abbey Road Reverb Plate
Wavesのリバーブプラグインは数あれど、ボーカル用として評価が高いのがコレ。昔購入したての時はCPU負荷がかなり高くて敬遠してました。今はPCの性能を上げたのでそれ程でもなく扱える様になりました。
プリセットはVocal Plateを使用。正直言いますが、サウンド的にはコレが最高。空間表現が素晴らしく、減衰も違和感なし。まぁ前から知ってた事ではありますが(笑)。
今なら多分安く買えると思いますので間違いなくおススメ。
Room Reverb(DAW付属)
Studio One付属のリバーブプラグイン、恥ずかしながら初めて開きました。当然普通に使えます。3rdパーティ製のプラグインを買う理由の中には、所有欲や満足感を満たすため、という側面も確実にありますよねぇ。
私の場合は扱いやすさを重視しているので、やっぱ見た目的にも他社製の方がそそられます。まだまだお子ちゃまという事か。
プリセットはVox Balladeを使用。付属プラグイン皆様使ってます?
終わりに
ここがどう、あれがどう、というパラメーター的な細かい部分は正直よくわかりません。ただ自分の耳で聞いて感じた事を信じるのみ。
なので万人が満足する音を評するに足る表現は私には出来ませんが、本記事の目的である各リバーブの質感の違いを感じる事は出来ました。
レビューではなく比較記事である今回、皆さんがどう感じるかに委ねてます。丸投げです(笑)。もういつもそんなんばっかでホンマ申し訳ございませんなぁ。
世の中にはもっと数多くのリバーブプラグインがありますが、個人的にはもういらないかも。Abbey Road ReverbとREmatrixを軸に、その他は状況により使い分けるというイメージができましたから。
物欲が暴れなきゃね…。