セールの魔力恐ろしや。
ギター周りのデジタル製品、アンプシミュレーターにキャビネットシミュレーター。何だかんだ言って結構買っちゃったなあ。
ただ、「失敗した」「後悔してる」ってモノは無かったので、満足度は高いです。円安とはいえ、デジタル製品は安くなってくれて有り難いです。
今回はこの初夏、私めがどんな音を手に入れたかをシェアさせて頂きます。色んな組み合わせを試したり、沢山音比較したりする事で私自身も勉強になる一石二鳥企画なのであります。
Contents
買ったモノ紹介
まずはどんな製品を買ったかを簡単にご紹介。トライアルを滅茶苦茶しまくって、その中から音と価格と好み、三拍子揃ったものを厳選してゲット!
アンプシミュレーター
- Bogren MLC S_Zero100
- Nembrini Audio BG Extasy
- JST Disruptor
- Softube AmpRoom Metal Suite
- Two notes Genome
思ったより買ってたね(汗)。大体すべてセールの半額以下で購入出来ているので、まあ総合的に見て良い買い物だったと言えるかな。Two notesのGenomeだけはトライアルして何かそのまま使えてるので実質無料。おそらく単体キャビIRをいくつか購入していたからだと思われます。
SoftubeはJCM800が欲しかったのでMetalパックをいっちゃいました。BogrenとJSTはトライアルで惚れたので狙い撃ち。Nembriniはクソ安かったものでお試し感覚。
ですが真面目にどれもレベルが高いです。
キャビネットシミュレーター
- Softube Celestion Speaker Shaper
- MeldaProduction MCabinet
- Bogren IRDX Core
IRからの脱却を目的とし探していた良さげなキャビシミュ。デジタル上でエレキギターサウンドの再現、向上を計る上でIRはいまや欠かせない技術となっています。
でもでも、こう言ったら身も蓋もないですけど正直キリがない。ファイル数が膨大になるのも嫌。せめてTwo notesみたいな独自システムをどのブランドも確立してもらいたいです。
SoftubeとMeldaはトライアルしてたタイミングでセールが来たので勢いのままゲット。両者幅広いサウンド構築をそれ単体で可能とするソフトです。
IRDX Coreはセール+クーポンという誘惑に負けて、取り敢えず買っちゃいました。劇的な効果を生み出すものではありませんが、秘密兵器的なこういうヤツ好きなんすよ。
音比較
前置き
では音源を並べていきましょう。
実機であるSynergy Uberschallも参加させてます。Bogren IRDX Coreは全てに挿してます。キャビの設定は大まかには固定しておき都度微調整した感じです。何使っても同じ音出せるんじゃね?という裏目標があったりなかったり…。
Genomeは普段キャビ部しか使ってないのですが、アンプシミュレーターとしても改めて聞いてみましょう。音源は全てMP3(44.1kHz/320kbps)となっております。
Bogren MLC S_Zero100
マジお気に入りアイテム。ドライで明るく前に出る元気なサウンドが特徴。他のキャビを使う必要がない程に完成されたトータルサウンドを出せるのが魅力。
他社製キャビを試したのは初めてですが、やはりキャビが音に及ぼす影響はかなり大きいですね。そして個人的にはやはり内蔵キャビがベストです。次点はMCabinet。両者音は勿論操作性が抜群。音作りが非常に簡単なんです。
Nembrini Audio BG Extasy
Bogner Ecstasyをベースにしたアンプシミュレーターは中々ない。Synergyモジュールと比べてみたくもあり買ってみたのですが、やっぱジュワッとしてんな(笑)。個性強すぎてSynergyもコレも私には音作りが難しいです。
キャビの違いでそこまで差が生まれていない気もしますが、Genomeが一番バランス取れているのかな。MCabinetは安定して良いです。Bogrenは意外にも奥まって聴こえる。
JST Disruptor
JCM800Modが元ネタのReplicaがとにかく好き。基本ハイゲインでシャリ感があります。ゲインが3つもあって音作りは少し難しく感じます。
今回の私の設定に於いて、にはなりますが、各キャビシミュの特性みたいなものが段々見えてきた気がします。Disruptorは帯域のバランスを上手く調整する必要がありますね。
特に今回の場合、内蔵キャビだと低域が膨らみ過ぎで、他のキャビだと不足気味に思えます。明るさ的にはGenomeとの組み合わせがグッドかな。
Softube AmpRoom JCM800
一周回ってJCM800にただいま。私の中でのロックアイコンはやっぱコレなハズなんです。バンドマン時代に左側から沢山聞いてた音なのに、触れた事がなかったという…。
う~ん、こいつは難易度が高い。音源の差がすごく微細。Genomeは低域がカスカスですが、それ以外はニュアンスの違いといった感じになってるかと思います。言葉にするのは非常に難しいですが、質感的にはSoftubeが好きですね。
トータルバランスが良いのはMCabinetか?
Two notes Genome
今回はまったく使った事のないメサっぽいやつで行きます(笑)。こういう時いつもSLOなの。歪みはケンタウルス系のODでブーストさせてます。
どうでしょうか。これは他とは違い、ダークで重心の低いBogrenキャビが一番しっくりくる気がします。他のはちょっと軽いですね。
一度Genomeのアンプ部はしっかり深掘りしてみようかな。気付いたらライセンス付いてたって感じなんでそこまで弄ってないんですよ(笑)。元々キャビシミュ目的でトライアルしたものですし、いっぱい入ってお得ですよ~的な製品が実は苦手なんです。
Synergy Uberschall
手持ちのSynergyモジュールで一番ブライトでデジタルキャビネットとの相性がいいのがこのUberschall。歪みに関しては文句なしです。
Blackstar Amped1を経由して録音してます。好きなキャビシミュは明白でBogrenとMCabinetの2つ。やっぱ実機は流石ですねぇ。音像がハッキリクッキリしています。その分扱いも難しいですけど。
Synergyを交えて比較する事により、MLC S_Zero100のクオリティの高さが分かります。実機パワーアンプを使ってる分、低域に違いがあるくらいです。
Tonocracy ※おまけ
このTonocracyは相当ヤバい。Atomicという実機アンプシミュレーターの先駆者的メーカーの有料デジタル製品が無料になったものなんです。本当にタダでええのかしら。
初心者のみならず持っていて損はなし。UIはマルチによく見られるタイプで個人的には扱いにくさを多少感じますが、なんせ無料ですから。
アンプだけでなく、実はキャビネットも中々に充実しています。もしかしたら今後無料ではなくなる可能性も無きにしも非ず、なので是非お早めにゲットして下さい。
▼Tonocracy
https://tonocracy.com/
考察
結局のところ、自分の出したい音に向かって音作りしていく訳で、どのツールを使おうがゴールは一つなんですよね。逆にゴールがボヤケたものならば確実に迷子になります。
ゴールは一つと言いましたが、言い換えるとそれは自分の軸となる音。クリーンでもクランチでも何でも良いと思います。そこが定まってはじめて、別軸のサウンドを意図的に創作する事ができる気がします。私も日々精進ですわ。
で、今回多くの組み合わせを試しましたが、兎にも角にもMCabinetが凄く良いです。今回の音源も“選んでポンッ”で音作り終わってます。どんなアンプにも柔軟かつスピーディに対応する事が可能です。
手持ちのアンプシミュは正直どれも好きなので、実は凄く満足してるんですよ。各々設定詰めたら絶対もっと良くなりますから、後は私次第ってところですな。
終わりに
お疲れ様でした。
毎度ノイジーなプレイでスミマセン。音の違いがしっかり出てれば嬉しいですけど、ある程度再生能力のあるスピーカーなりで聴かないと、細かい部分までは分からないかも知れません。
お金を出してゲットした製品というのはそれなりに価値を持ち、好みはあれどやはり良いモノが多いと思います。ただ、もうフリーのソフトも凄い事になってまして、音的にも怖いくらいに充分過ぎる。
フリーのモノも有料製品もマジで沢山のブランドが様々なアンプ、キャビを出してますので、気になるモノはガンガントライアルするのがオススメです。
でも、どんな機材も使い手次第というのが絶対的真実。私の場合、大体宝の持ち腐れになってますのよね~(笑)。我が歌のバッキングギタリストくらいにはなってもらいたいものです。
暗~い世の中ですが、楽しんでいきまっしょい!!