最近のペダル型アンプシミュレーターが凄ヤバッ!

技術革新は止まらず!

今回注目するのはアンプシミュレーター。近年はマジでリアルアンプを淘汰できる程の勢いを持っていて、当たり前のように再現レベルが高い製品ばかり。

機能をアンプやキャビネットに絞りそれをペダルサイズに落とし込む。ギタープロッセッサーやマルチ等の操作性に馴染めない方(私)にはそれくらいシンプルな機材の方が有難いのです。

Atomic Amps製品の独壇場だった印象も今は昔。最近の小さい製品たちは中々に凄いぜ。現行品集めてみたらどれもこれも欲しいモノだらけだった。

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Pedal Sized Amp Simulator

Strymon

IRIDIUM

 STRYMON / IRIDIUM

STRYMON / IRIDIUM

特徴
  • 3種類のアンプモデル
  • 9種類のステレオIRキャビネット
  • ルーム・アンビエンス搭載

高品位なエフェクターを世に輩出し続け今や絶大なブランド力を獲得したStrymon。このジャンルの真のスタートはこの製品から始まったと言っても過言ではない。

搭載アンプはFender Deluxe Reverb、VOX AC30、Marshall Plexiの3種類。キャビネットIRは各アンプモデルごとに設定された3種類を切り替え可能ですが、ソフトウェアを使う事により他社製のIRをアップロードする事も出来ます。

国内発売が2019年とそれ程古くはないのですが、既にこのジャンルの長老的ポジションの製品となっている印象です。

▼オールアクセス
https://allaccess.co.jp/strymon/iridium

Walrus Audio

ACS1 Amp + Cab Simulator

 Walrus Audio / ACS1 Amp + Cab Simulator

Walrus Audio / ACS1 Amp + Cab Simulator

特徴
  • アンプモデル3種類
  • キャビネット6種類
  • LR個別設定可能

Walrus Audio(ウォルラスオーディオ)が2021年3月に発売したペダルアンプシミュ。ルームアンビエンス、ブースト機能を搭載しておりMIDIにも対応。

Fender Deluxe Reverb、Marshall Bluesbreaker、VOX AC30の3種類のアンプモデルを搭載。キャビシミュはBYPASSスイッチを押しながらトグルスイッチを切り替える事でBack Cabsを選択可能です。

walrusaudio.io(https://walrusaudio.io/devices)にて手持ちのIRを本体ににアップロードできます。ちょっとアクセスしてみたのですがブラウザを選ぶようです。Firefoxはダメみたい。

▼Pearl Music
https://pearl-music.co.jp/walrusaudio/product/effector/1790

Boss

IR-200 AMP&CABINET PROCESSOR

 BOSS / IR-200 AMP&CABINET PROCESSOR

BOSS / IR-200 AMP&CABINET PROCESSOR

特徴
  • ギターアンプ8種、ベースアンプ3種
  • CelestionキャビネットIR10種類
  • エフェクトループ搭載

2021年10月に発売されたBossのペダルアンプシミュ。液晶が付いていて、マルチエフェクターのような操作性ですが、外部だけでなく中身もそんな印象。

Bossのギタープロッセサーからアンプ部を抜き出した感じの製品です。ただ個人的にはこういう特化型製品は好き。与えられる情報が多い程人は混乱しやすくなりますから(笑)。

クリーンから歪みまでしっかり対応したアンプモデル、キャビネットIRは本家セレッション製のものが搭載されており、ソフトウェアを使えば他社製IRの追加も可能。

オーディオインターフェイスとしても機能しダイレクトレコーディングも出来る凄いヤツ。

▼BOSS
https://www.boss.info/jp/products/ir-200

NUX

Amp Academy

 NUX / Amp Academy

NUX / Amp Academy

特徴
  • 最大12種類のアンプモデル
  • A/B、2チャンネル仕様
  • ソフトウェア必須

2022年発売の最新アイテム。中国ブランドは性能を上手に落としつつ魅力的な価格で人心を掌握するのが実に怖い(笑)。コスパ良いのばっか作りよる。

この小さい箱に機能てんこ盛り。ソフトウェア内でしか調整できない部分があるので連携使用は必須でしょう。歪みや空間系、ノイズリダクション等のエフェクトモデルも搭載してます。

本体にはセンドリターンもありますが、Y字ケーブルを使うという珍しい仕様。Bossと同じくオーディオインターフェイスとしても機能します。

▼ARIA
http://www.ariaguitars.com/jp/items/other-brands/nux/effector/Amp-Academy

UNIVERSAL AUDIO

UAFX DREAM ’65

 UNIVERSAL AUDIO / UAFX DREAM 65 Amplifier

UNIVERSAL AUDIO / UAFX DREAM 65 Amplifier

特徴
  • Fender Deluxe Reverbモデル
  • キャビネット6種類
  • スプリングリバーブ搭載
  • ビブラート/トレモロエフェクト搭載

こちらも2022年発売で今最も注目を集めているであろうペダル型アンプモデラー。音楽業界において使用すること自体がステータス的なブランド、Universal Audioの製品。

中央3つのトグルスイッチにより多彩なサウンドを生み出せます。機能はそれぞれ、左はキャビネット切り替え、中央がプリセット保存やエフェクト調整への切り替え、右がブーストモードの切り替え、となります。

キャビシミュオフも可能で、アンプへのリターン挿しも当然OK。個人的にここ大事(笑)。…なのでメチャクチャ欲しいです。

UAFX WOODROW

 UNIVERSAL AUDIO / UAFX WOODROW 55 Amplifier

UNIVERSAL AUDIO / UAFX WOODROW 55 Amplifier

特徴
  • Fender Tweed Deluxeモデル
  • キャビネット6種類
  • ルームアンビエンス調整

こちらはTweed Deluxeモデル。2ボリューム1トーン構成は実機と同じ。部屋のアンビエンスを調整できるルームコントロールはIRIDIUMと同じ機能ですね。

基本キャビネットは3種類ですが、UAFX Controlソフトウェアに登録する事でボーナススピーカー3種が追加できます。これはUAFXアンプシリーズ共通の仕様。

ブーストモードは3種類あり、有名なEchoplex EP-IIIタイプも搭載しています。

UAFX RUBY

 UNIVERSAL AUDIO / UAFX RUBY 63 Amplifier

UNIVERSAL AUDIO / UAFX RUBY 63 Amplifier

特徴
  • VOX AC30モデル
  • キャビネット6種類
  • 3チャンネルの音色切替え

UAFXアンプシリーズの英国アンプは“VOX”でした。VOX AC30の初期から現在に至るまでの仕様の変遷の中から、いいとこ取りをしたような美味しい仕上がり。

VOLUMEが所謂ゲインでOUTPUTがマスター。中央のCUTノブは回す程高域をフィルタリングしていきます。右のトグルスイッチは音色切り替えスイッチで、実機同様の音色を3チャンネルで再現しています。EQはBRILチャンネル時のみに作用する模様。

UAFXアンプシリーズ、どれも素晴らしいと思うのですが、最後に素直な心の声を晒してもいいっすかね?…マーシャルは?(笑)

▼Hookup
https://hookup.co.jp/products/universal-audio

Carl Martin

Ampster

 CARL MARTIN / Ampster

CARL MARTIN / Ampster

特徴
  • 真空管搭載
  • キャビネット2種類
  • エフェクトループ搭載

Tube guitar amp-speaker sim DI、とボディに刻まれているその通りの製品。2022年にこいつをぶっこんっできたCarl Martinの姿勢、惚れてまうわ。

クラシックなコントロールは安心感抜群で迷う事なし。Voicingスイッチにて低音の質感切り替えが可能。キャビシミュは2×12と4×12の2種類のみ搭載でDIアウトに掛かります。Linkアウトからはキャビシミュを通さない素の音が出力されます。

出音は極めてクリーンでナチュラル。歪みペダルとの組み合わせで本領を発揮しそうなアナログプリアンプですね。正直人気無さ気ですが、ワシめっちゃ欲しいんです(笑)。

▼Hookup
https://hookup.co.jp/products/carl-martin/ampster

参考動画

ラストに参考動画を。Guitar Bonedoさんの機材動画は素晴らしいものばかり。余計なトークが全く無いので、存分にサウンドチェックを行えます。

他にも気になる機材が見つかるかもしれません。是非チェックしてみて下さい。

終わりに

今、リアルアンプを使わず各種シミュレーターをPA直という形でライブを行うことも割と一般的な時代。多分ギタープロセッサーやマルチエフェクター勢が多いとは思います。

コンパクトエフェクターでボードを組み音を構築している方にとっては、今回ご紹介したペダル型アンプシミュレーターは最適解になるかもしれません。

自分のサウンドを足元で構築しどこでも持ち運べる、という点ではどちらも同じです。機材の進化によりプレイヤーの選択肢が広がっているのは本当に素晴らしいですよね。

ペダルプリアンプなんかも良いのが沢山あるので、そちらにも視野を向ければさらに世界が広がる事間違いなし。ギターって、楽しいなぁ♪

それでは今回は以上で。