アンプはボードに入れる時代!?驚愕のペダル型アンプたち

貧乏暇なし、部屋狭し(泣)。ということで、小さいものは大歓迎!

個人的環境、趣向として小型機材に今注目しており、特にアンプヘッドに物欲センサーが向いております。先の記事で小型ヘッドを集めてみましたが、今回はペダル型。

ヘッドタイプのものよりも、更に可搬性に優れているペダルタイプ。
こんなものまで出ているのか!」と記事を書きながら叫びまくってしまいました(笑)。

真空管の小型化や、新しい技術により、ペダル型のアンプは増えていく気がします。今回は、その先駆けとなるであろう、素晴らしき現行品たちをピックアップ。

エレハモ「44magnum」やAMT「Tube Cake」等、パワーアンプは除外しています。

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

驚嘆!ペダル型アンプ

Quilter

MicroBlock 45

 Quilter / MICRO BLOCK 45
Quilter / MICRO BLOCK 45

  • 出力 : 33/45W
  • コントロール : GAIN, TRI-Q, MASTER
  • 端子 : GUITAR IN, SPEAKER OUT, AUX IN, PHONE OUT, 24VDC OUT
  • サイズ : 60(W) × 110(D) × 30(H) mm(ノブ除く)

自社の持てる技術をガンガン形にしているQuilter。

Quilterと言えば、ミニヘッドのラインナップが豊富ですが、こんなものまで出しております。ペダルサイズのアンプヘッド。もうヘッドという括りではないですよね(笑)。まさにこれこそ「ペダルアンプ」。

このサイズ故、エフェクトループ等は当然ありませんので、エフェクターは前段に繋ぐことになります。空間系等を使うならクリーン設定が基本となりますね。

用途は限定的かもしれませんが、素直に拍手を送りたい。

■参考動画

Quilter HP
http://www.quilterlabs.com/index.php/productpage/microblock-45

Diago

Little Smasher

  • 出力 : 5W
  • コントロール : BASS, TREBLE, GAIN, VOLUME
  • 端子 : INPUT, SPEAKER OUT(4-16Ω), 9VDC(600mA)
  • サイズ : 120(W) × 86(D) × 43(H) mm
  • 重量 : 600g

発売は2010年頃。手のひらサイズのアンプヘッドの先駆け。

出力5W、音色コントロールとして-30dB~+15dBまで増減できる2バンドEQを搭載。メーカーサイトには”澄んだクリーンからプレキシを思わせるクランチまで“とあります。

入出力端子は必要最低限、エフェクトループが無いので、練習用途以外では使いどころが難しそう。ただ、5Wながら音量は印象以上に稼げるようです。

それにしても「激安」ですね♪

■参考動画

electroharmonix(商品ページ)
http://www.electroharmonix.co.jp/diago/littlesmasher.html

Traynor

Quarter horse

  • 出力 : 25W
  • チャンネル : 2ch
  • コントロール : CLEAN VOL, DRIVE GAIN, DRIVE TREBLE, DRIVE VOL, TREM/TAPE SW, DEPTH/REPEATS, RATE/TIME, REVERB, MASTER VOL, FOOT SW(CHANNEL/EFFECT/REVERB)
  • 端子 : INPUT, LINE OUT/PHONES, 24VDC, SPEAKER OUT,
  • サイズ : 180(W) × 140(D) × 50(H) mm
  • 重量 : 0.5kg

Traynorは本格的な真空管アンプヘッド、真空管コンボアンプ、キャビネット等を制作しているカナダのアンプブランドです。ギターのみならず、ベースやキーボード用のものもラインナップしています。

Quarter Horseは彼らの意欲作と言えると思います。これまでに培われた経験と技術をペダルサイズに落とし込み、製品化に成功。コチラはソリッドステートアンプ。

特筆点はエフェクトを搭載していること。トレモロ、テープエコー、リバーブを使用可能。ただし、その代償?としてツマミが多くなり、EQが削られています。

ラインアウト・ヘッドフォンアウトは共用でスピーカーエミュレートされ出力されます。ただし、フォーンジャックではなくミニジャックとなっている点に注意。

メリット、デメリットがハッキリしていて、人を選ぶアンプかも?ですね。

electroharmonix(商品ページ)
http://www.electroharmonix.co.jp/traynor/quarterhorse.html

BluGuitar

AMP1

 BluGuitar / AMP1
BluGuitar / AMP1

  • 出力 : 100W
  • 真空管 : NANOTUBE(パワー部)
  • チャンネル : 4ch
  • コントロール : ・Front(Ch Select, Volume, Gain, Master, Bass, Middle, Treble, Reverb, Master)・Side(Boost, Modern Vol/Tone, Classic Vol/Tone, Clean Tone, Fx Loop P/S, Noise Gate)
  • 端子 : MIDI, SPEAKER OUT(8/16Ω), Rec Out(Phone), Fx Loop
  • サイズ : 245(W) × 192(D) × 68(H) mm
  • 重量 : 1.2kg

今回、ご紹介する製品の中では最も大きいもの。サイズ的に取り上げようかどうか迷いました。ただ搭載機能を考えると、あり得ない程のコンパクトさを実現していると思います。

パワーアンプにNANOTUBEという極小の真空管が使用され、プリアンプはソリッドステート。100Wもの出力を誇り、ステージでも十分活躍が期待できます。3バンドEQ、エフェクトループも搭載。

歪みは3種類をノブで選択、フットスイッチでクリーンと選択した歪みの切り替えを行えます。側面には、各チャンネル毎のボリューム調整・トーン補正ツマミがあり、個別に調整可能(Vintageを除く)。ブースト量を増減するノブ、ノイズゲートも側面にあります。

Masterがあるのも便利で、最終段で出力を調整出来ます。マニュアルによると12時の位置で30W。ブースターは歪みの前段に置かれており、ゲインブーストになります。

私が調べた限りのデメリットとしては、ノイズゲートがリバーブの後ろに配置されているようで、残響に影響を与えてしまう事と、レコーディングアウトのキャビシミュのオンオフが出来ない事。
特に後者は、他社製キャビネットIRを使って録音したい場合厳しいですね。レビュアーの方の音源等聞くと、お世辞にもコイツのエミュレート良いとは言えない。邪魔(笑)。

NAMM2018にて「AMP1 Mercury Edition」が初披露された模様。今年末頃に発売される見通しの様ですが、日本に流通するのは大分先になりそうです。

イケベ(BluGuitarページ)
https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/bluguitar_amp1

Baroni Lab

MINI AMP 50

  • 出力 : 50W(6Ω)/40W(8Ω)
  • チャンネル : 2ch
  • コントロール : Drive, Drive Vol, Master, Bass, Middle, Treble, FootSW, Cab Sim On-Off SW
  • 端子 : Input, Fx Loop, Speaker(2-16Ω), 23VDC
  • サイズ : 98(W) × 125(D) × 40(H) mm
  • 重量 : 750g

Baroni Labから出た驚愕のペダルアンプシリーズ!ペダルボードで全てを構築できる夢の様なアンプ♪コチラは50Wモデル。キャビシミュはG12H。

製品には”Custom AMP”とプリントされてますが、公式サイトでは”MINI AMP”となっているのが謎。30Wモデルもあり出力違いの兄弟機です。

キャビシミュのオンオフスイッチが右側面にあり「センド端子に反映される」とのことから、センド端子がラインアウトを兼ねているものかと思われます。詳細はちょっと分かりませんm(__)m

MINI AMP 100

  • 出力 : 100W(4Ω)/60W(8Ω)
  • チャンネル : 2ch
  • コントロール : Drive, EQ, Drive Vol, Bass, Middle, Treble, Master, FootSW
  • 端子 : Input, Fx Loop, DI Sim, Speaker(2-16Ω), 29VDC
  • サイズ : 98(W) × 125(D) × 40(H) mm
  • 重量 : 750g

コチラは驚異の100Wモデル。30/50Wモデルとはコントロール系統も違い、独立したDI OUTを備えております。キャビシミュモデルはCelestion V30。

MINI AMPシリーズはソリッドステートですが、必要十分な機能を備えながらこのサイズ、そして価格も信じられない程抑えられた設定だと感じます。

可搬性抜群、機能十分。となると、やはり決め手は「出音」になるでしょうね。

※2018年2月現在、国内の流通量は非常に少なく、販売店舗さんも調べた限りでは、宮地楽器さんとGuitar Maniaさんの2店舗だけ。気になる方はお早めに!

Baroni Lab HP
https://www.baroni-lab.eu

SIB Electronics

CHARGER

  • 出力 : 20W~50W
  • チャンネル : 1ch
  • コントロール : Volume, Bass, Treble, Master
  • 端子 : Input, 9-15VDC, Speaker(4-16Ω)

SIBというアメリカのハンドメイド・ブランド。いわゆるブティック系。
詳細が不明で、おそらく日本に入って来ないと思いますが、おまけ的に載せておきます(笑)。

ソリッドステートアンプで、こちらも見事にペダル体形。
キャビが付いてるかの様な見た目もグッド。

Volumeが入力ゲインになっていて、クリーンからオーバードライブまでコントロール出来ます。Masterがアウトプットレベル。2バンドEQは、どのポジションでも使えそうな印象。

たまたま見つけて動画で音を聴いてみると、LaneyのCUBシリーズの様な出音でかなり好きです!エフェクトループがなく、汎用性は高くないかもですが、ちょっと欲しい^^

奇跡的に国内中古市場で見つけたら、買おう、ウン。

SIB Electronics HP
http://www.sibfx.com/charger/charger.html

まとめ

ペダル型アンプ、まだまだ数こそ少ないですが、技術の進化の一端に触れることができました。この小さな箱から50W、100Wといった大きなパワーを生み出せる時代。

現在はソリッドステートタイプのものが多く、ペダル型の真空管アンプの登場が待ち遠しいです。実際、BluGuitarは小型の真空管NANOTUBEを使用しており、KORGのNutubeも製品化がドンドン進むでしょう。

個人的にBaroni Labのものは試してみたいですね。価格もお手頃なので。ただ本命はBluGuitarのAMP1。かなり先に発売されるであろう、新しいバージョンに照準を定めています。

出来れば、レコーディング機能に重点を置いたペダルライクなチューブヘッドを、誰か開発してもらえないだろうか?私、本当に小型命!でございます。

悲しいけど、貧乏人の部屋ってマジ狭いんだよね( ;∀;)