Peavey 6505 MH を買いました。≪1stインプレ≫

ずっとアンプヘッドが欲しかった。それも家で弾けるヤツ。

ランチボックスと言われる小型サイズに狙いを定めていました。「EVH 5150Ⅲ LBX2」と迷っていたのですが、店頭で音確認できたPeaveyさんをお持ち帰り。それもJapan Edition!

決定打はいくつかありました。まず価格(笑)。EVHは高いんですよね~。そしてやっぱり音。Peaveyのリズムチャンネルが最高に良かった。歪みペダルとの相性も中々良かった事も大きな理由。

リードチャンネルもペダルでは出せない様な歪み感が好感触。Japan Editionにした理由はモロモロありますが、かなりお安くゲット出来た、というのが一番です♪

私の初めてのアンプヘッド「Peavey 6505 MH Japan Edition」、ファーストインプレッションの巻。

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Peavey 6505 MH Japan Edition

  • 出力 : 20W/5W/1W
  • チャンネル : 2ch(Rhythm/Lead)
  • 真空管 : Pre/JJ ECC83S×3, Power/JJ EL84×2
  • コントロール : Ch Select SW, Rhythm(Brt SW, Crch SW, Pre-Gain, Post-Gain) / Lead(Pre-Gain, Post-Gain), Low, Mid, High, Reverb, Resonance, Presence
  • 端子 : FootSW, FX Loop, MSDI Out(XLR, USB), Phones, Speaker Out(16Ω/8Ω)
  • サイズ : 356(W) × 185(H) × 197(D) mm
  • 重量 : 約6.55kg

通常版との違いは、色がブラックではなくグリーン、プリ管V1が12AX7ではなくECC83Sとなってます。内部コンデンサーのアップグレードがされているらしいですが、よく分かりません。

真空管は差し替えて遊びたいなぁ、と思っていたので事前に深く調べていたのですが、通常版のプリ管12AX7はRubyの中国製。その他の真空管はJJ Electronic製のもので日本版と同じです。

通常販売価格は、税込み84,780円。

購入した理由

サイズ

自宅利用という事を考えた上でのベストサイズですね。もちろん私の環境の場合です。幅は40cmくらいのものじゃないと置けないという縛りがありますが、いい時代になりました^^

ランチボックスと言われる小型ヘッド。現在、選択肢としてはそれ程多くはありませんが、今後増えていくであろうと思われます。個人的に今注目しているのはVictory Ampsの製品です。早く国内流通して欲しい!すぐ買う。V40買う(笑)。

機能

20W、5W、1Wと出力切り替えが可能なのがグッド。ただ、この内蔵アッテネート機能に関しては色々あります(後述)。3バンドEQのみならず、レゾナンスとプレゼンスを備えているのもイイです。

デジタルリバーブ搭載も何気に嬉しい、というか楽。ちょっと雰囲気出したい時に簡単に残響効果を得られます。後はギャンギャンに歪むものを求めてましたので、リードチャンネルは望み通り。

Rhythm チャンネル

このリズムチャンネルが本当に良かった。Japan Editionの動画はデジマートさんのものが最も参考になります。その中でレビュアーの村田さんも触れておられますが、個人的にも抜群だと思います!

完全なクリーンではありませんが、エフェクターのノリも悪くない。歪みペダルとの相性をチェックした時「使える」と思えたことが、購入に踏み切れた重要な要因の一つです。エフェクター好きとしては外せないポイント。

サウンドインプレッション


~マイ使用機材~
■Guitar
・Gibson LesPaul / D.Allen AlleyCats(6.8k/7.9k)
・G&L Asat Deluxe / EVH Frankenstein×2(14.4k)
■Cabinet
・JetCity JCA12XS / Celestion Vintage30

使用感

基本的なサウンドは”ダーク”です。ギターや搭載ピックアップで幾分変わりますが、高域がキラキラするようなアンプではありません。エッジィではなく、丸く耳当たりの良い音といった印象。人によっては奥まって聞こえる音かも知れません。

「ブラウンサウンド」つまりはそういう事です(笑)。何を持ってそう言われるのかよく分かりませんが、なるほどヴァン・ヘイレンの音だね、と納得できると思います。

ハムノイズも全くありませんので、プレイに集中出来ます。

Rhythm チャンネル

お気に入りのリズムチャンネル。ブライトスイッチとクランチ(ブースト)スイッチがあります。私の環境ではブライトスイッチは常時オンにしています。気になる様なノイズもありません。

歪み幅はかなり広く、クリーンからディストーション近くまで歪ませる事が可能です。クリーンは完全なクリーンではなく、僅かに歪んだクランチーなクリーンです。コレ凄く美味しいサウンド。
ピッキングの強弱で歪み量をコントロールでき、ギターのボリュームを絞れば完全なクリーンも出すことが出来ます。

ノブの効きも面白くて、5の位置を境にキャラクターがはっきり別れます。5まではクリーンクランチなんですが、以降はコンプ感が増していくと共にオーバードライブの領域に入っていきます。クランチスイッチで更なるゲインアップを図れます。

おすすめ設定はゲイン”4″の位置。ピッキング、ボリューム操作、クランチスイッチ等を駆使すれば、多種多様な音が出せるオススメ設定です。ペダルを使っても全然大丈夫なのもグレイトだよ!

少し成長できる大人のチャンネルです。

手持ちの歪みペダルとの相性

参考までに手持ちの歪み系エフェクターとの相性を。

  • EMMA StinkBug・・・ フツーに良い!
  • EMMA ReezaFratzitz2・・・すごく良い!
  • JRAD Animal OD・・・ めっちゃ良い!
  • Brown Feather・・・ 混ぜるな危険!
  • Tech21 OMG・・・ 素晴らしく馴染む!
  • Suhr Riot・・・ 流石のバランス力!

という主観です。

Brown Featherはちょっと合わないかなぁ。音が想定以上にファットになっちゃいました。やっぱブラウンにブラウンを重ねてはダメなのか?(笑)。ホント同じ質感を持っていて、逆にこのペダルの完成度の高さが分かりましたけど。好きなんで使いたいんですが、ちょっと一工夫が必要かな。

StinkBugは新しく仲間入りした、密かにオススメのペダルです。何の特徴も癖もない、超”フツー”のオーバードライブ。だからこそアンプを選ばず確実な仕事をしてくれると思います。楽器やアンプの個性がこのペダルの音になる感じ。

Animal ODはシミュレーターと組み合わせて音を出していたのですが、真空管アンプとの相性がこれ程良かったとは!特に煌びやかなクランチサウンドは極上です。

ReezaFratzitz2RiotOMGのディストーション組は全て相性抜群。どのペダルも高い汎用性を有していることが改めて分かりました。素晴らしい^^

Lead チャンネル

リードチャンネルは激歪みです。ディストーションチャンネルと言っていいでしょう。ノイズは結構気になっちゃいます。各動画でも確認することが出来ますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

音の方は、倍音を多く含んだサスティーンある歪み感で、ペダルでは中々出せないものだと思います。実際数多く歪みペダルを購入してきましたが、似たような質感を持つものとしてパッと浮かんだのは「Ovaltone Q.O.O.」くらいです。

分かり易く言うと「ギュィイイイーンッ!」って感じの歪みです(笑)。好き嫌いがハッキリ別れる音かな。ハードロックやメタルで真価を発揮する歪みなのは間違いないでしょう。

ゲインノブの効果はリズムチャンネルに似ていて、5を境にキャラが変わります。そこから上げていくとローが膨らんできて輪郭がぼやけてしまいます。歪み量も5以上は変わらない感じ。
美味しいポイントはリズムチャンネルと同じで”4″の位置。激歪みながら、1音1音が綺麗に聞こえる最も気持ちイイ設定だと思います。ゲイン2~3にして、ペダルで少しプッシュするのも好きです。

歪ませてなんぼ、の漢のチャンネルです!

トーンコントロール

音色調整は3バンドEQと、プレゼンス、レゾナンスで行います。

3バンドEQは、Lowはゼロでもマックスでも結構使える音が出るので、調整はし易いですね。Midは少し難しくて、ギターやペダル、スピーカーに合わせながら先入観を捨ててグリグリしてます。Highはこのアンプの持つ特性上、上げ気味に設定することになるかと思います。ゼロだとAMラジオ以下の音が作れます(笑)。

レゾナンスもどの位置でも使える感じですので、環境に応じて上げ下げすればOKですね。ただ、プレゼンスは上げ過ぎると耳に痛い音になります。1発キャビというのもあるかも知れませんが、4までしか使えない。というか”4″がグッドポジション。それ以上はキャンキャンするので、自宅では生涯回すことはないだろう。

EQで迷ったら、オール”7″でロックンロールだ!

アッテネート機能

最近のアンプでは標準搭載されつつある出力可変機能。このアンプも20W、5W、1Wと背面スイッチで切り替えられます。特にパワーアンプの恩恵を受けるために便利な機能ですが、あんまし意味がありませんでした。

自宅用途での個人的環境ですが、20Wだとボリュームは1くらいで丁度良く、5Wだと1.5くらい、1Wだと2くらい、という変わらなさ(笑)。小出力にする程、音は確実に劣化していきますので、これなら20Wで使いますわ!

ということで、このアンプの出力切り替えは私には”意味なし“でございました。基本音量がもっと大きく出せる環境なら、変わるかも知れませんが。

ただ、このアンプのアッテネート機能に関しては悪い評判があります。5W、1Wでの使用はアンプに多大な負荷がかかってしまうようで、通常版の海外レビューでは、

「本体が物凄く熱くなるから20Wでしか使わない」
「1Wでずっと使ってたらヒートして壊れた~!」

等といった意見が見られます。事前にこういった情報を得ていたのも日本版を選んだ理由の一つです。たぶんそんな変わらないと思いますが、精神衛生上の問題ですね。

まとめ

ランチボックスタイプの真空管アンプ。私の環境では、自宅使用における最高のアイテム。国内未発売のものも含め、魅力的なものが徐々に増えてきているのも嬉しいところ。

Peavey 6505 MHは中国にて製造されているため価格が抑えられており、国内ではかなり売れているようです。メイドインチャイナに敏感になる、既にそんな時代ではないのかも知れませんね。

では最後に「Peavey 6505 MH JP Edition」の良い点、悪い点を簡単にまとめてみたいと思います。

◎良いところ
・ハムノイズがない
・リズムチャンネル!
・歪みペダルとの相性
・小音量でも結構良い音

◎悪いところ
・リードチャンネルのノイズ
・M.S.D.I.はこもるだけ
・出力切り替えの音量差がほぼない
・ネジ受けが一個行方不明(笑)

現時点ではこんなところでしょうか。とにもかくにも、リズムチャンネルに尽きます。私的にはクリティカルヒットですね。今はもうこのチャンネルばっかり使ってます。本領を発揮しだしたエフェクターもあり、ええ感じ。

今後試してみたいことは、プリ管の交換。真空管の違いによる音の変化を体感してみるつもりです。リードチャンネルのノイズも、もしかしたら減らすことが出来るかも?なんて考えてます。また弄ったら記事にしたいと思います。

それでは、今回はこの辺りでm(__)m