本日は私としては珍しくフリーのソフトウェアに注目。
最近ふとした偶然により見つけたフリーのアンプシミュレーター「Neural Amp Modeler」略して「NAM」をご紹介したいと思います。
厳密にはアンプシミュレーターではなく、IKのTONEXのようにアンプデータやキャビネットIRを読み込んでサウンドを生成するソフトです。
それを“無料”で使えるっていうんだから試すしかないでしょう。現時点ではまだ開発途上の段階みたいですが、その実力や如何に。
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Contents
Neural Amp Modeler とは?
NAMはプログラマーであるSteve Atkinson氏が開発したフリーのアンププロファイラー。オープンソースのソフトウェアで現在も継続的にアップデートされています。
必用なのはアンプモデルのプロファイルとキャビネットIR。NAM用のプロファイルは世界中の有志により作成され、無料公開されているものが多くあります。もちろんダウンロードする事も可能です。ただ中には既に有料で販売している人も現れています。
個人的にキャビネットIRの方は、正直別のソフトを使用した方が良いと思います。またプロファイルも全部が全部良い訳ではありませんので、取り敢えず数を試すしかありません。
サウンドデモ
では簡単なデモでどんな音か確認してみましょう。以前Synergy記事の時に使用した音源が良い感じに比較対象に使えそうだったので流用します。
出来る限り近しいサウンドになるよう努力は致しました!すべて44.1KHz/16bitのWAVファイルとなります。下手なんでアンサンブル有りで我慢してください(笑)。
Synergy vs NAMという感じ。
使用キャビネットIR
キャビネットIRはTwo notesのWall Of Soundを使用しセッティングはこんな感じにしています。全音源これで統一してます。特にごちゃごちゃ弄らず素のまま。
Bogner Uberschall
Synergy モジュール
SynergyのUberschallモジュールを画像のセッティングでダイレクト録音。下手な演奏ながら粒立ちの良い歪みだと感じます。比較してみると特にそう感じました。
輪郭のあるサウンドは流石の実機。Synergy悪くないよね?
NAM プロファイル
まず作成されたプロファイルの設定による部分が大きいので“それなり”です。当然ながらNAMのEQは実際のアンプの挙動とはかなり違います。
一番左のInputはゲイン調整が可能で今回はゼロ設定。ノイズゲートもオフにしています。少しぼやけた音像なのはゲインがまだ高いからかなぁ。どう思います?
Friedman BE
Synergy モジュール
二つ目はFriedman BEBBモジュール。レッドチャンネルゲインマックス設定です。この時使ったギターがテレタイプだったのもありこういうセッティングにしました。
意外とミドルがブリブリなのでトレブルと共にちょい絞りでバランスを取ってます。
NAM プロファイル
NAMの方はFriedmanのプロファイル自体がまだあまり無かったので、このHBE表記のものを使用してみました。画像の通り設定はかなり弄ってます。
しかしながらコレどうですか。Uberschallよりもかなり近づける事が出来ました。プロファイルによっては自分のイメージするサウンドを生み出すことが可能という訳です。
終わりに
Neural Amp Modeler
今は無料ですが、今後どうなっていくかは分かりません。だってKemperやTONEXやQuadなんか黙ってらんないでしょ。現時点では品質面やサウンド数では明らかに劣っていますが、勝るとも劣らない所まではあっという間に到達する気がします。
オープンソースで利用者が増える程コミュニティも確実に充実していきますから、ちょっと楽しみになってきました。ただプロファイル商売を始めている者がいる事に少し不安を覚えますけどね。みんな逞しいですなぁ。
まぁ開発が突然止まる事もあり得ますので、大きすぎる期待はせずに、今出来る事を楽しませてもらうという緩い感じで付き合うのが良さそうだと私は思いますです。
インフォメーション
ちなみにこの記事を執筆中にもアップグレードしてまして、見た目がカッコよくなっておりました(笑)。これはテンション上がるぜ!
▼Neural Amp Modeler Plugin
https://github.com/sdatkinson/NeuralAmpModelerPlugin/releases
▼ToneHunt
https://tonehunt.org