エフェクターブームは去り、やって来たのは小型真空管アンプヘッドブーム!
今のところ家から出る理由も腕もない私には楽しむことが全て。自宅弾きの限界は間違いなくありますが、その中で”最高の音”を模索し辿り着いた「小型真空管アンプ」は最良の選択だと感じます。
ただし、音がデカいです。環境差はあると思いますが音量問題は最重要ポイント。特にアンプの歪みを気に入ってる場合は何とかしたいところ。音質を劣化させずに音量を最適にするには、やはり高額なアッテネーターが必要なのでしょうか?
いやいや、アイデア次第で何とかなると信じたいし何とかする方法と機材があったんです。今回ご紹介するのは、アンプのセンドリターンを活用し音量を下げる方法とその機材。
「ああ、あれねぇ…」と思われた方、チョイお待ち!要は音量を下げれるものなら何でもイケる可能性があるのです。実際使用してみて「高額なアッテネーターいらねーんじゃ?」と思わせてくれた機材もあります。
現時点で該当アイテムを探せるだけ探してみました。数少ない同志のため、参考になれば嬉しいよ♪
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
アンプの出力切り替え
最近のアンプには20W→5W→1W、みたいに「出力切り替え」が出来るものが多いです。基本的には小出力の方が音量も小さくなりますが、アンプによって結構違います。
大変便利な機能なんですが、手持ちのアンプの印象だと音質がかなり変わっちゃいます。練習用と割り切って使える人ならいいですが、自宅最高を目指す私みたいな特異な者には看過できない部分。
アンプにより異なり一概には言えませんが、
小出力でボリュームを上げた音より最大出力で小音量の方が良い音だというのが正直な感想。
(ちなみに所有アンプはPeavey 6505mhとVictory Amps Sheriff22)
もう一つ海外フォーラムなどでよく目にした気になる意見として、内蔵アッテネートはかなり負荷が掛かるようで本体がかなり高温になり、最悪壊れてしまった人もいるようです。
正式採用されている機能ですのでそこまで不安視する必要はないかと思いますが、何となく精神衛生上よろしくないですね。実際小出力だと短時間でめちゃくちゃ熱くなります(-_-;)
音量を下げる機材
パッシブタイプ
この機材のジャンルは何にあたるのかいまいちハッキリしない。「ボリュームペダル」なんでしょうが、それだと足で踏み踏みするヤツが真っ先に浮かびます。「パッシブアッテネーター」なんて呼ばれたりもします。
このタイプの利点は、電源不要で安価、手軽に導入できます。欠点はやはり音質変化が顕著に現れること。
EWS Subtle Volume Control
ワンノブボリュームコントローラー。この手の機材の先駆け的存在、通称SVC。
過去に私も入手し試したことがあります。公式には様々な条件下で高域が劣化するとちゃんと記載されていますが、まぁその通りで、こもった感じになります。
ただ音量を下げるという仕事は確実にこなしてくれますので、費用対効果は人によって変わると思います。音質変化に妥協できなければ、評価は厳しいものになるでしょうね。
JHS Little Black Amp Box
上のEWSのSVCと同じコンセプトですがより小っちゃいサイズが魅力。JHS Pedalsのネームバリューなのか、価格はコチラの方が少し高いです。
中の構造は非常にシンプルな作りのようで、自作出来る方は作っちゃった方が賢い選択かもしれません。コレは試したことはありませんが、音質的にはSVCと同じ感じがしますね。
Shin’s Music Baby Master
5cm四方の可愛いヤツ。アンプのセンドリターンに接続して音量を調整できるズバリな製品。Dumbloidで有名なShin’s Music製ということで言い知れぬ信頼感があります。
価格も安いですし「音が良い感じに下がる仕掛け」という謳い文句に乗ってみて購入してみました。
EWSのSVCとは確かに違います。高域特性が失われるどころか逆に強調されるように感じます。自然に減衰できるのか?と問われれば「ノー」と答えざるを得ません。こもらないチューニングですが、低域がスポイルされます。
Baby Masterの個性が結構強いので「原音を損なうことなく」を第一に考える人には向きません。ただこの音質変化を音作りの一つのバリエーションと捉えると、結構面白い音が生まれるかも!?
その他
パッシブ回路で音量操作を目的とするペダルは他にもいくつか見つける事が出来ました。気になる方はチェックしてみて下さい。
- Electro-Harmonix Signal Pad
- BamBasic Volume Presetter
- Atras Pedal Minisize Preset Volume Box
エフェクタータイプ
エフェクタータイプというかエフェクター(笑)。
アンプのアッテネートを主目的としたペダルは、EVA電子のもの(後述)しか見つけられませんでした。ペダルサイズでその役割を担うのは正直無理があるのかも知れません。
本格的なアッテネーターと比べたら音量の減衰量は小さいかも知れませんが、パッシブタイプより確実に良い仕事をしてくれそうな音量を下げれるエフェクターをいくつか見つける事が出来ました!
OneControl Granith Grey Booster
One Control / GRANITH GREY BOOSTER
BJFの名のもとに既にその地位を確固たるものにしたOne Control。初心者から上級者まで満足できる良質なペダルを数多く生み出しています。コチラは人気のブースター。
このブースター、12時の位置がユニティで原音と1:1。そこから右に回すと最大16dbのブースト。そして左に回すと音量を下げる事が可能なのです!…知らんかった~(笑)。
アイデア次第で色んな仕事を任せられますね。音質的な評価も上々なので、音量を下げるという今回の目的でも全然使えそうで今すぐにでも試してみたい一品です!
※追記
実際購入し使用してみたところ、音量は確かに下げれますがかなりトレブリーな出音に。所有アンプだと次のMEP-3の方が相性良いです。
●センドリターン使用の唯一の動画
TBCFX MEP-3
TBCFXのエコープレックス系プリアンプ/ブースター。これ購入してからずっと愛用。ブースト量は大したことなく、EPブースターのような分かり易い味付けも無し。う~ん、地味系?(笑)。ですがオンにするとよく言われる「艶、張り」みたいな旨味が加わるのが弾き手には分かります。
12時辺りがユニティで左回しで音量が下がるように設計されているのはGranith Grey Boosterと同じ。このペダルのコンセプトから、エフェクトループにカマすのも理に適っている気がします。
手持ちの20Wのアンプで実際に試してみましたが、マスターボリュームをフルアップする事も可能です。その際MEP-3のノブは1~2辺りですがしっかり音量コントロールが出来ました。
音質変化はほとんど感じられませんが、流石に少しハイ落ちするかな?というのが正直なところです。でも全然使える!
※追記
アンプの特性によって出音はかなり変わります。所有アンプBogner Atmaだと凄く良い感じ。Victory Sheriff22だとかなりハイ上がりになっちゃいました。
EVA Final Trimer
▶エバ電子HP(http://www.evaemis.com/index.html)
調べた限り、ペダル型アッテネーターと言える唯一の製品。アンプのセンドリターンで使用するアッテネートのための機器。フェイズ切り替えスイッチも搭載し、普通のエフェクターのように電池も使えます。
シリアルループでの使用が推奨されていますが、入力は-20db~+4dbまで対応していてアンプを選ばず使えそうですね。
ただし市場にはほぼ流通しておらず、受注生産という形になっていますので試すことが出来ないのが難点です。価格もそれなりにしますが非常に魅力的なアイテムです。
その他のアイデア
悩める自宅ギター弾きのお助け動画をまずはご覧あれ!
この方の動画は結構拝見するんですが、コイツは素晴らしい!
私も実際この動画を参考に手持ちのMEP-3を試しました。注目すべきは前半のボリュームペダルではなく、後半のイコライザー!
EQペダルはアウトプットレベルで音量調整できますよね?更にEQなんですから音色調整もお手の物。多少の音質劣化など補正してくれるわっ!という頼もしさも感じます(笑)。
良さげなイコライザー、これから探していくつもりです!
終わりに
自宅にて真空管アンプを使うのは中々に制限があり様々工夫しなくてはなりません。
「音が出れば何でもいいや」という思考になれれば万事解決ですし、スタジオ行け!と言われればそれまで(笑)。
そして有り余る程の金とゆとりある時間があれば何も悩むことはないのでしょう。ですがそういう人はほんの一握りという当たり前の現実。だからこそ立ち向かう楽しさを持つべきだと思うのです。
…なんてイミフな話はさておき、
今ある環境で最高を目指す!
という姿勢で、マイホームサウンドを少しずつでもレベルアップできるようこれからも頑張って迷走します!!
音楽って、やっぱサイコーなんだな。