AlbitのA3GPに始まり、やがて興味は真空管アンプに移行。そして今またプリアンプシステムに回帰。無駄に一周回った感がありますが、Synergy中々良い感触。
モジュールがFriedman HBEしか無いので、まだ“サイコー!”とは断言出来ません。私根が正直者なので(笑)。次に購入するモジュール如何で評価が上下する事になるかと思います。
で、今回は表題通りHBEちゃんのライン録音サウンドで色々遊んでみました。キャビネットシミュレーターやソフトウェアの組み合わせで音色がどう変化するかの実験です。
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HBEサウンドテスト
前回の「SYN1買っちゃった」記事と機材も音源も基本的に同じです。今回はソフトウェア側の設定の違いでの出音変化をより深く試す感じです。
使用機材
ハードウェア
ギターはギブソンレスポール1957ヒスコレ1995年製ゴールドトップ。ピックアップはD.AllenのAlleyCatsというPAF系のものを搭載しております。
オーデイオインターフェイスはMOTUのUltraLite mk3 HYBRIDで、モガミの2534XLRケーブルを使用しSYN1から接続しています。
ソフトウェア
DAWはStudio One4。3からアップグレードしたすぐ後に5が発表されてげんなりしています。Notionも同時に買っていたのでダブルショック状態(笑)。
使用プラグイン一つ目はPositive GridのBIAS AMP2。プリアンプやEQをオフにし、パワーアンプの役割を担ってもらいます。細部までカスタマイズが可能な中毒性の高い凄いヤツ。
もう一つはTwo notesのWall Of Sound。パワーアンプシミュレーターも簡易的ではありますが搭載。ですがやはりキャビシミュとしての運用が妥当ではないかな?
サウンド
Wall Of Soundのみ
Wall Of Soundのパワー管/キャビシミュを使用。パワー管はPP EL34をチョイス。キャビネットはTwo notesのBrownybackで、マイクはSM57とR121をブレンド。
前記事のものから少し調整を行いましたが、音像がハッキリしていてコレはコレでアリじゃないかなぁ。ただ低音が強すぎるのでレゾナンスを絞ったりEQ処理でより良くなりそう。
Wall Of Sound(パワー部オフ)
続いて上と同じ設定のままパワー管をオフにしてみました。SYN1自体にもキャビシミュが付いていて直接録音可能なのですが「あれ、パワー管は?ん?え?」という素朴な混乱が今もあります。
という事でキャビネットIRのみを使用してみましたが、普通にアンプサウンドとして認識できますよね(笑)。逆に雑味が無くスッキリクッキリする印象です。
謎は深まりましたが、サウンド形成の引き出しが増えると単純に思う事にしよう!
BIAS AMP2のみ
お次はBIAS AMP2。アンプを構成する要素を全て備えており、それぞれオンオフが可能。パワーアンプ、トランス、キャビネット、全てBIASのものを使用してみました。
ToneCloudからダウンロードしたBE100HGというモデルを使用。キャビネットは4×12のGreenbackで、マイクはSM57とR121の組み合わせとなります。
Wall Of Soundに比べてキャビネットやマイクの同時使用数に縛りがありますが、出音はまとまりますねぇ。コイツも全然イケるぜ!
BIAS + WOS ①
ここからはBIASとWOSの融合テスト。BIAS側はBE100モデルで固定しパワー/トランス部を使用、WOSのキャビネットIRをチェンジしていく形になります。
最初のIRは、Dirty Room Sounds Of Echo CAB Pack2から。FriedmanのGreenbackを使用。マイクはKSM8とMA101の2本を組み合わせ。
データ収録数が膨大で音作りは結構大変かも(笑)。空気感が感じられるトレブリーな出音が特徴だと感じます。他社製と組み合わせてみても結構面白いんですよねぇ。
BIAS + WOS ②
続いてのIRは、Two notesのBrownyback。SM57+R121という組み合わせです。前記事のものよりBIAS側のマスターを少し絞りました。
音圧があり所謂ハイゲインサウンドとしては一番良い感じだと思うのですが、少し歪みがキツイかも。BIAS側の設定を詰めればより良くなりそうですね。
ソフトウェアの設定はほぼニュートラルな状態ですので、今後アンサンブルと絡めて弄り倒す時が来たら、間違いなく睡眠不足になっちゃいますねぇ。
BIAS + WOS ③
本日最後の音源です。IRはCelestion先生に登場して頂きましょう。使用したのはGreenback4×12のハイゲインオールマイク。全てのマイクをミックスしたセットアップです。
ルームマイクを含め全て使用しているという事で、ごちゃつきそうなイメージがありますが、元々入っているプリセットなのでバランスはしっかり取られています。
上から下まで粒立ちが良く、特にコード感が気持ちイイです。もう全部コレでいいんじゃない?と面倒臭がりの私なんかは思っちゃう訳です(笑)。
終わりに
いやぁ、ホント演奏下手ですんませんなぁ。でもやっぱ楽しい。Synergyのプリアンプはレコーディングツールとしては非常に満足度が高いです。
IRを替えるだけでこれだけ出音の印象が変わるというのは楽しいですし実に実用的。録音機材、手法としては上を見ればキリがないので、私的にはもうコレでいいです(笑)。
モジュール一つでも使うギターや楽曲に合わせ様々対応出来ると確信しました。HBEだとクリーンは出ませんけど(笑)。とにかく今回試したものは全部使える印象を持てた事は大きな喜びです。
次は間違いなくBognerモジュールを手に入れます。Fryetteのモジュールも気になる所ではありますが、今のところ発売時期が不明なのでどうしようもないですね。
それでは今回は以上になります。See Youノシ