マイクプリ比較 ~ボーカル編~

コロナ蔓延前に買い込んだ機材により我が経済事情はひっ迫(-_-;)。長い引き籠り生活を余儀なくされ時間はあるが金が無い!って事で急場をしのぐため録音機材の断捨離を図る事にしました。

売っぱらう前に「音録って比較しちゃおう」てな感じで、手持ちの機材にて超簡単に家録してみました。スタジオの様に声を張る事が難しく明確な差が出るかどうか不安でしたが、各機材の特徴はしっかり現れたのではないかと思います。

それでは、行ってみましょう!

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

録音方法

マイク

今回はかなりラフに録ってます。マイクスタンドやポップガードを使わずハンドマイクで収音。使用マイクはSUREのSM57。楽器用マイクの定番ですが問題ありまへん。

マイクケーブルはMOGAMI 2534で統一。出来るだけ同じ距離感、同じテンションにて録音するよう心掛けました。多少のブレはご容赦くださいm(__)m

DAW

DAWソフトはStudio One448kHz/32bit floatに設定。ZOOM R8のみ48kHz/24bitにて録音しました。ノンエフェクトでノイズ処理なども一切しておりません。

音量差はフェーダーの上げ下げのみで調整しております。ピークや平均を見ながらやりましたが最終的には聴感勝負!みたいな感じになっちゃいました(笑)。

今回の音源は全て44.1kHz/16bitWAVファイル。長さ11秒なんでサクッとどうぞ。

マイクプリアンプ比較

MOTU M2

MOTU / M2
MOTU / M2


今、非常に人気の高いオーディオインターフェイス。M4含め執筆時点で品切れ状態。私はスタジオ持ち込み用として購入したのですが、期待以上に好感触。

音源はM2直で録ったもの。バランスの取れた出音で特に上がよく出てますね。1発目に録ったということもありますが、コレを基準にすると違いがよく分かると思います。

マイクゲインは12時まではほぼ変化なく、そこから一気に上がる感じです。ノートPCのバスパワーの問題かも。今回ゲインは3時辺りに設定。

WARM AUDIO WA12

 WARM AUDIO / WA12
WARM AUDIO / WA12


既に生産終了品。後継機としてMk2が出ています。初めて入手した単体マイクプリアンプ。CineMag製トランスを使用している事を売りにしていますが、なにより価格が良心的でした。

インターフェイスは上のM2を使用。XLR→TRSケーブルで接続し、M2側のゲインは0、WA12側にてゲイン調整を行っております。今回試した中で最もホットなサウンド。

微妙にデカいんで持ち運びがちょいキツイのが個人的には難点なんですよねぇ。

Rupert Neve Designs Portico 511

RUPERT NEVE DESIGNS / 511
RUPERT NEVE DESIGNS / 511


ボーカルRecアイテムの一つとして最近入手したマイクプリアンプ。API500シリーズのマイクプリではど定番と言える程人気があり評価も上々です。

コチラもM2に接続、使用ケーブルもゲイン調整方法もWA12と同じ。HPF、SILKは使用せずまんま素の音になります。一聴して明瞭な出音だと感じますし、低域もスポイルされていません。

これは・・・イイです!(笑)。

with dbx560A

 dbx / 560A
dbx / 560A


ボーカルRecアイテムの一つとして最近入手したコンプレッサー(笑)。Radialの3スロットモジュールに組み込んでいるので試しにガッツリかけて遊んでみたよ!…的なオマケ音源になります。

RND511→dbx560A→M2という流れにて録音。「頭しっかり抑えつけられてます」っていう当然の結果に(笑)。ホント適当にかけてみただけなんですが、追い込めば十分楽しめそう。

Focusrite Scarlett Solo G2

FOCUSRITE / Scarlett Solo G2
FOCUSRITE / Scarlett Solo G2


既に生産終了。現在後継機Gen3が出ています。私はPCオーディオの底上げ用、及びプラグイン目当てで購入。今回コレで歌録りしたのは初めて。

Scarlett Solo直で録音。正直に言っちゃいますけど、低域が物足りません。発声によるブレがもしかしたらあるのかも知れませんが、個人的にはやはり“軽い”という印象。

MOTU UltraLite mk3 HYBRID

MOTU / UltraLite mk3 Hybrid
MOTU / UltraLite mk3 Hybrid


デスクトップ頭上に長年鎮座している私のメインオーディオインターフェイス。少し“硬い”と評される事もあるMOTUの音ですが、M2を入手しその出音を何となく理解できた気がします。

UltraLite直で録音。これまで意識して他機材と比較した事が無かったので、改めて色々気づきを得られました。私の声質との相性は良いですね、コレ。自分で言うのもあれなんですが(笑)。

とにかく見直しました!

ZOOM R8

ZOOM / R8
ZOOM / R8


最後は、もはや新機種の登場はないであろうレコーディング機材MTR。ZOOMのこのシリーズ、一体いつ発売だったっけ?というくらい古い機材なので単純な音質比較は酷かも知れません。

各帯域整えられた出音ですが、少しくぐもった感じがします。MTRの優位性はPC要らずで簡単にマイク録音が可能な事と可搬性の高さでしょう。仮録用としてなら文句なし。

まとめ

いやぁ~、楽しいね♪(笑)。基本的にはやはり価格が高くなるにつれて音質も良くなる傾向があります。そんな中、MOTUのM2が良すぎる。圧倒的なコスパです。

そのままだとハイが少し痛い感じはしますが、有るものはEQ処理でどうとでもなりますから。初めてオーディオインターフェイスを買う方には間違いなくオススメです。

でも個人的No.1はRND Portico 511。モジュール含めかなり投資する事になりましたが非常に満足です。SILKのチェックは実はしてなくて(笑)、今後個別レビューの予定です。

とにもかくにも、コロナのせいでスタジオ入れないし、思いっきり歌えない(悲)。既に今年の歌いまくり計画に暗雲が立ち込めており、このまま長引くと趣味さえやれなくなるかもですね。

実際今回の比較機材のいくつかは売りに出しますから…。

皆様もお体には十分にお気を付けください。明るい明日が来ますように。