2019年、スピーカーに続き欲しい機材がロードボックス。真空管アンプを自宅録音するための必須アイテムと言えるかもしれません。良く言えば”便利”、悪く言えば”楽するため”の機材。
防音、ノイズ対策の成された部屋でスピーカーから放たれる爆音をマイクで収音する。ギター録音はこれが最も王道であり生きたサウンドを得る最善の方法だと思いますが、ある程度の資金、手間暇、時間と場所が必要です。
自宅で楽に良い音で!というわがままな願望を叶えてくれる真空管アンプ大好き人間にとっては夢の様な機材。音質劣化は過去の話?と思える程、近年では素晴らしい製品が続々登場しております。
真空管アンプ→ロードボックス→キャビネットIR
このレコーディングコンボを構築すべく、今注目しているロードボックスを集めてみました。
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Contents
厳選!ロードボックス
Two notes Torpedo Captor
Two Notesのコンパクトなロードボックス。アナログのスピーカーシミュレート機能(オンオフ可)、-20dBのアッテネーター機能、DAW用プラグインWall Of Soundも付属しておりPCとの連携も大丈夫。
インピーダンスは固定で、4、8、16Ωそれぞれ別々に3タイプ展開という形ですが、機能を絞る事により今回紹介する中で最も小さい(175×126×62mm)製品。価格も抑えられておりグッジョブ!
肝心の音の方は、動画を確認した限り「少しこもるかな?」というのが正直な感想。使用者の評価は中々高いようですが、個人的にはWall Of Soundの付属が一番の魅力だと思います。
▼Two notes
http://www.electroharmonix.co.jp/twonotes/torpedo-captor.html
Suhr Reactive Load
ギター、アンプ、エフェクターとハイクオリティな製品を生み出し続ける業界のトップブランドSuhrのロードボックスです。Torpedo Captor以上に機能が絞り込まれた、より目的がハッキリしているザ・ロードボックス。
個人的にはこういう姿勢は大歓迎。他の必要な機材って結構別でお気に入りを持っていたりするんですよね。このシンプルな設計から彼らの拘りは間違いなく「音」にあり、そこに自信も感じます。
音源もいくつか確認してみましたが、非常にイイ感じ。ハイ落ちを感じさせない出音には拍手を送りたい。別途IRローダーが必要ですが、サイズもコンパクト(W223×D226×H91mm)で間違いなく購入候補。
注意点は、8Ω固定という仕様かな。
参考動画
Torpedo CaptorとReactive Loadの比較動画です。ベリーサンクスな内容(笑)。価格、付属品、出音を総合的に考えてみると実際どちらも一長一短があり非常に悩ましい。
▼Okada International
https://www.okada-web.com/suhr/reactive-load
Suhr Reactive Load I.R.
ロードボックス欲しいなぁ~と思いを馳せ過ごしていたらSuhrから新製品が(笑)。2018年12月22日国内発売。その名の通りReactive LoadにキャビネットIRが搭載されたもの。
搭載キャビネットの種類は以下。
- Badger 1×12 (Celestion Vintage30)
- Bella 1×12 (Celestion V-Type)
- PT 2×12 (Celestion Creamback)
- Hedgehog 2×12 (Celestion G12-65)
- Suhr 4×12 (Celestion Greenback)
- Suhr 4×12 (Celestion Vintage 30)
他社製のIRデータも使用可能なようで、この辺の融通が利く所は流石のSuhr。
ヘッドフォンアウトがあり真空管アンプのサイレントプレイが可能。またAuxインプットがあるのでスマホ等でオケを鳴らしながら練習できる点もグッド。こちらもインピーダンスは8Ω固定。
先に発売されたOXの対抗になるかと言ったら少し弱い気がしますが、機材を選ばず使用できるという点においてはこちらの方が好感が持てます。
▼Okada International
https://www.okada-web.com/suhr/reactive-load-i-r
Universal Audio OX
2018年に発売された機材の中でも革命的製品ではないでしょうか。Windowsユーザーにはあまり縁がないかもしれないUniversal Audioから出されたリアクティブロードボックス。
高音質で有名なDAW用プラグインは対応ハードウェアが必須であったり、OXソフトウェアアプリはアップル製品オンリー(執筆時)ですので間口が広いとは残念ながら言えません。
IR以上とされるダイナミックスピーカーモデリングを開発し採用。デジタル技術が一つ上のレベルへ進んだと言っても過言ではない、現時点で最高のロードボックスなのは間違いないでしょう。
サイズは少し大き目で、W381.25×D229.58×H138.44mm(細かっ!)
参考動画
こちらは様々なアイテムとの比較動画です。アンサンブル無しなので違いがよく分かります。真空管搭載のFryette PS-2が太くて良いし、Suhrもやっぱイイ感じ。
でもこの動画だとOXだいぶ変わる印象(-_-;)。ただ上手い人が弾くとどれも良い音に聞こえちゃうので、そこは冷静に聴きましょう。
▼Universal Audio
https://www.uaudio.jp/hardware/ox.html
Fryette PL-1 Power Load
Fryetteから出されたこちらも新製品。多機能ロードボックスです。
CONTOURでスピーカー特性(周波数)、EMPHASISでマイク特性(高音域)を調整可能。BRITE/WARMのボイススイッチで高音・低音補正も行えます。
インピーダンスも4、8、16Ωそれぞれ切り替えができ、入出力も豊富です。特徴的なのはヘッドフォンエフェクトループでしょうか。バックパネルはValvelator GP/DIとほぼ同じですね。
ダミーロードに加えキャビシミュ・マイクシミュ搭載、音色調整や音質補正も可能でありながらこのサイズ(W21.8×D15.7×H9.1cm)は半端ないですね~。
参考動画
またまた同じ方の動画を拝借m(__)m
本体シミュは必要ないと思っていたのですが、この動画見るとなかなかええ音してますのよね~。ちょっとココへ来てどれもこれも欲しくなっております(-_-;)。後半で実演してくれている”IRと混ぜる”というアイデアもアリだなぁ。
▼Okada International
https://www.okada-web.com/fryette/pl-1-power-load
Boss WAZA Tube Amp Expander
●Boss WAZA Tube Amp Expander
ロードボックス界が密かに盛り上がりを見せる中、我らがBossも黙っちゃあいない。現時点では製品発表がされただけで、発売は2019年春予定となっております。
開発期間がどれ程だったのか分かりませんが、OXの後発という事実に変わりはありません。必ず比較はされるでしょうが、負けない、或いはそれ以上のモノである事を期待したいですね。
Blues Cubeに使われている、Boss/Rolandの独自技術「Tube Logic」をベースにしているとのこと。現時点で公表されているサイズは、W380×D296×H110mmでOXと近いですな。
音源等まだ未確認ですので何とも言えませんが、楽しみなロードボックスです。
▼Boss
https://www.boss.info/jp/products/waza_tube_amp_expander/
終わりに
総合的に判断して・・・
どれも魅力的だ!!といういつもの結論(笑)。そして技術の進歩にまたまた驚かされる事となりました。2019年にはBossのロードボックスが発売されますし、かなり楽しい年になる予感♪
2018年はペダルの爆買いはおさまりましたが、小型真空管アンプヘッドを3台購入し資金を圧迫。多少貧乏になりましたがそれ以上に得るものがあり、自己満度はかなり高い一年でした。
2019年に購入するものはピンポイントに決めていて、今回特集したロードボックスとセレッションのスピーカー。それ以外は絶対買わねぇゾ!と誓いつつ物欲と戦いたいと思います。
近年はギターばっかだったので、来年こそは歌うぜ!!
それでは皆々様方、よいお年をお迎えくださいませ。的外れで超個人的な記事ばっかですがお付き合い頂けた全ての人に感謝したいと思います。激動の2019はすぐソコだ!