エレキギターを買って、エフェクターにハマった後、アンプに興味が行く。
私が正にそうなのですが、実は割と普通の流れなんだとか(笑)。
この理由はなんとなく分かる気がします。初心者がいきなり大きなアンプヘッドには行かないですし、日本の一般的な住宅事情もあるでしょう。エフェクターが単純に面白いというのもありますね。
私が今注目しているのは、ランチボックスと言われるコンパクトヘッド。現状、フルチューブ仕様で最も小さなアンプヘッドですので、自宅使用には最高だと感じます。
そんな中見つけた「Victory Amps」を今回ご紹介。以前より結構注目されているアンプブランドで、国内発売を待ち望んでいる方も多いのではないでしょうか。
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Contents
Victory Amps
■公式HP ⇒ https://www.victoryamps.com
Victory Ampsは英国のアンプブランド。小型アンプヘッドのラインナップが豊富で、次の様に製品分けがされております。
・「Compact Series」
・「Heritage Series」
・「Handwired Series」
今回取り上げるのは、最も小さい「Compact Series」。フルチューブでいて必要な機能を備えながら、幅35cm、高さ20cm未満という素晴らしいサイズ。
出力は機種によって異なりますが、内蔵アッテネートにより自宅使用も可能。価格は決して安いとは言えませんが、その音を聴くと納得です。
それでは動画と共に、各アンプの詳細をご覧あれ!
RD-1/BD-1
- 出力 : 28/2W
- チャンネル : 1ch
- 真空管 : 12AX7×3(Pre), EL84×2(Power)
- コントロール : Gain, Contour, Master, Bright SW, Deep SW, Series FX Mix(wet/dry)
- 端子 : Series effects loop, Speaker Out(8Ω/8Ω/16Ω)
- サイズ : W263 × H170 × D195 mm
- 重量 : 6Kg
◎参考価格 £699 (Andertons UK)
まずこのサイズで、プリ管3本とパワー管2本を搭載していることに驚き。
動画の赤いモデルはRob Chapmanという方のシグネイチャーモデルで、黒いBD-1というモデルもあります。色が違うだけで中身は一緒のようです。
サイズ的に3バンドEQはありません。Contourや、Bright/Deepスイッチにてサウンドコントロールを行えます。動画のような音が出るのなら、逆にこのシンプルさで良いと思えますね。
Gainはマックスにしても激歪みまでは行きません。1~2にすればクリーンはしっかり出ますので、歪み系ペダルとセットで音作りする事を考えると、凄く楽しそう^^
日本円にすると10万くらいかな?中々のお値段(-_-;)
Victory Ampsの製品の中では最も安いアンプですが、エフェクター好きとしては十分魅力的!
「コレ、下さい!」・・・と言わせてくれ~~
VX The Kraken
- 出力 : 50/9W
- チャンネル : 2ch(Gain1,Gain2)
- 真空管 : 12AX7×4(Pre), 6L6×2(Power)
- コントロール : Gain1, Gain2, Bass, Middle, Treble, Master1, Master2, Bass focus SW, Single-ended mode SW
- 端子 : Foot SW1/2, Series effects loop, Speaker Out(8Ω/8Ω/16Ω)
- サイズ : W342 × H185 × D185 mm
- 重量 : 8.2Kg
◎参考価格 £949 (Andertons UK)
コチラはガッツリ歪むアンプ。いくつかの動画を確認しましたが、メタラーに大人気、といった印象。プリ管4本搭載で、パワー管には6L6という本格仕様。
Gainが2つ、Masterも2つあるのが特徴。Gain1はクラシックなブリティッシュリズムトーン、Gain2はアメリカンハイゲインサウンドとのこと。
背面のフットスイッチも2つあり、それぞれ役割が異なるようですが、詳細は不明。
後、このアンプのパワー管は6L6が標準搭載ですが、EL34にも差し替え可能なようですね。内部にバイアスレンジスイッチがあり、管によってポジションを変えればいいようです。ただ、正確にバイアス調整するのもおすすめだよ、なんて事も書かれてます(笑)。
価格は日本円にして15万弱くらいかと。
Sheriff 22
- 出力 : 22/0.3W
- チャンネル : 2ch(Input1,Input2)
- 真空管 : 12AX7×4(Pre), EL84×2(Power)
- コントロール : Volume1, Volume2, Treble, Middle, Bass, Presence, Master, Fx Loop Bypass SW
- 端子 : Series effects loop, Full Power Speaker Out(8Ω/8Ω/16Ω), Low Power Speaker Out(4-16Ω)
- サイズ : W342 × H185 × D185 mm
- 重量 : 6.5Kg
◎参考価格 £889 (Andertons UK)
こちらはプレキシスタイルのアンプです。Input1がVolume1に、Input2がVolume2にリンクしている2チャンネル仕様。付属のシンプルなフットスイッチにて切り替え可能。手持ちのA/Bボックスも使えそうですね。
Input1は60年代のブリティッシュサウンドで、クリーンからクランチまでをカバー。Input2は70、80年代のプレキシスタイルのクラシックオーバードライブサウンドとのこと。
動画観てもらえれば分かりますか(笑)。
0.3Wに出力切り替えが可能。最近のアンプには当たり前のように標準搭載されているアッテネート機能ですが、Victory Ampsのアッテネートはサウンドの劣化があまり無いように感じます。
音の劣化が酷いものや、負荷によって真空管がヒートしてダメになる、何て話はよく聞きます。自宅使用の身としては非常に気になる所ですが、Victory Ampsはサウンド面においては好印象。
こちらは日本円で13万半ば、といった価格。
V30 The Countess MKⅡ
- 出力 : 42/7W(Clean), 37/6W(OD)
- チャンネル : 2ch(Clean,OD)
- 真空管 : 12AX7×4(Pre), 6L6×2(Power)
- コントロール : Clean Gain, Overdrive Gain, Bass, Middle, Treble, Clean Master, Overdrive Master, Nomod SW
- 端子 : Foot SW×2, Effects loop, Speaker Out(8Ω/8Ω/16Ω)
- サイズ : W342 × H185 × D185 mm
- 重量 : 8.2Kg
◎参考価格 £999 (Andertons UK)
公式にて、オールラウンドタイプと謳われているアンプ。
Mk2とあるように、The Countessの2代目になります。
基本はクリーンとオーバードライブの2チャンネル仕様ですが、フットスイッチを使うことで、クリーンチャンネルがクランチモードになります。これがMk2の大きな追加機能。
完全なクリーンからブルージーなクランチ、クラシックなドライブから激しいディストーションサウンドまで、この一台の持つポテンシャルは計り知れません。正にオールラウンダー。
サイズ、搭載機能共に申し分のない超魅力的なアンプヘッドだと思います。
価格は日本円で15万弱といったところ。
代理店になるにはそんなに高い壁が存在するのでしょうか?
絶対日本人受けしそうなんですがねぇ。
V40 The Duchess
- 出力 : 42/7W
- チャンネル : 1ch
- 真空管 : 12AX7×3(Pre), EL34×2(Power)
- コントロール : Volume, Voice1/2 SW, Treble, Middle, Mid Kick SW, Bass, Reverb, Master, Fx Loop Bypass SW, FX Loop&Reverb Bypass SW
- 端子 : Foot SW, Series effects loop, Speaker Out(8Ω/8Ω/16Ω)
- サイズ : W342 × H185 × D185 mm
- 重量 : 8.2Kg
◎参考価格 £949 (Andertons UK)
コチラはローゲインアンプです。というかほぼ歪まないアンプ、フェンダー系でしょうか。そのクリーンサウンドは美しく煌びやか、もの凄くグッドサウンド!
ただ、上の公式動画ではBD2、TS808を使用したクランチサウンド中心なのじゃ(笑)。それもイイんですけどね。
自分はマーシャルドライブサウンドが好きなんですが、そっちを求めるとこんな音は得られないんですよね。このフルチューブの質感は美味しすぎる。
ボイススイッチで音色を変えれます。ただ海外レビュアーによると、ブラックフェイスだとか、フェンダートーンとは異なるとか、ダンブルに寄せてんじゃね?とか、マーシャル寄りだろ、等意見が割れてますね^^
そこはもう弾いてみない事には何とも言えない領域ですが、歪みペダルとの相性も良さそうなこのクリーンアンプは、非常に魅力的でございます!
歪みをペダルで作る自宅ギター弾きとしては、コレが一番欲しいなぁ~。
価格は日本円だと14万チョイ。ただ入って来ない事には悩むことも出来ません(悲)
RK50 Richie Kotzen Signature
- 出力 : 50/9W
- チャンネル : 1ch
- 真空管 : 12AX7×3(Pre), EL34×2(Power)
- コントロール : Gain, Tone, Reverb, Master, Tremolo Speed, Tremolo Depth, Foot SW(On/Off), Speaker damping SW(On/Off)
- 端子 : Series effects loop, Foot SW(Boost/Tremolo Reverb), Speaker Out(8Ω/8Ω/16Ω)
- サイズ : W342 × H185 × D185 mm
- 重量 : 8.2Kg
◎参考価格 £999 (Andertons UK)
リッチー・コッツェンのシグネイチャーモデル。
Victory Ampsの存在は前々から知っていたのですが、彼のモデルが出ていたとは。しかもかなり大胆な仕様ですね。エフェクターの様にシンプルなノブが並んでいます。
3バンドEQではなく1トーン仕様。そしてトレモロを搭載しているのが面白い。フットスイッチにてブーストが可能になっており、スピーカーダンピングスイッチで、スピーカーの鳴り具合を変化させる事が出来ます。
デジタルリバーブもあり、クリーンサウンドは当たり前のように気持ち良いですね。ただし、この動画ではゲイン12時以降に上げた際のノイズが結構気になります。
価格は「The Countess Mk2」と同じで、日本円にすると15万弱。
終わりに
Victory Ampsの国内正式販売を待たれている方は、大勢いるかと思います。どこでもいいんで国内楽器販売会社さん、ホント何とかしてくれませんかね~。
公式サイトで各国のディーラーを確認してみると、アジアでは中国やタイ、インドネシアにはあるんです。南米のアルゼンチンやチリでも販売されているのに、何だよ日本!と勝手に怒ってます(笑)。
先見の明が無いのか、クリアしなければならない複雑な事情があるのかは分かりませんが、フルチューブで小さなランチボックスサイズ、ローパワー切り替えも可能なこの優秀なアンプは日本ではグッドアイテムですよ。
電源仕様に拘らなければ、個人輸入という手もアリかと思いますが、今は金欠なんでグッと我慢。訪れるか分からない”来るべき日”に備えて、資金を貯めておくとしよう。
ただ何もしないと物欲さんが檻を破って暴れ出しそうなので、各楽器店さんに問い合わせ攻撃をしたいと思います!
それでは本日はここまで。ご覧頂き有難うございました。