ギタリストなら皆が思う「良い音で鳴らしたい!」という気持ち。
まず間違いなく、お気に入りのアンプヘッドとキャビネットを揃えた方がその願いは叶うでしょう。ですが、誰もがそれを実現できる環境にはありません。私も同じ。
更に、ギターという楽器の知識とキャリアを積んでいかないと、自分の本当に好きな音がどんなものなのかさえ分からないハズです。
今回は、初心者の私が購入してきたアンプを、簡単なレビューと共にお届けします。
自宅ギター弾きを目指す(笑)皆様のための内容となっておりますことを、予めご了承下さい。
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Contents
アンプ購入録
①小型アンプの進化を見た!YAMAHA THR5
10年以上、押し入れに眠っていたギブソン。久しぶりに弾きたくなり、選んだアンプがコレ。なんともオシャレなルックス。インテリアとしてもGoodです。
昔はこんなの無かったので、初めて見た時は結構衝撃でした。10年以上楽器からは遠ざかっていましたから。
購入した理由
見た目(笑)。場所を取らないコンパクトさ。
後、歪みが4種類、各種エフェクトも有り、ギターとコレだけあれば、練習する分には十分だと思いました。
実際、間違ってなかった。音も結構いいんですよね~。
物凄く気持ちよく弾けます。練習用途であれば自信を持ってオススメできます。
スピーカー付きの簡易マルチエフェクターという感じですかね。
ちなみに、中古で15,000円程で購入。
THR5の罠
この練習用モデリングアンプ。実は恐ろしい罠が仕掛けられています。
私はこの罠にまんまとハマってしまいました。
それは、エフェクトに興味を持ってしまう!というもの(笑)。
「アンプに付いてるエフェクトでさえ、こんなにいい音出るんだから、専用のエフェクターはもっといい音で鳴ってくれるんでないかい?」
単純にそう考えてしまったんです、当時。私の長い迷走は、まさにここから始まった。
まず購入しようと考えたのは、操作が簡単で、安めのマルチエフェクター。
そして最終的に買ったのがコチラ。
コンパクトさと「アナログ」という謳い文句に惹かれ購入。中古で20000円程。
はじめての失敗
ワクワクしながらTHR5にぶっこんで鳴らしてみると、ノイジーな音しか出ません。
「あれ?クリーンに設定してるのになぁ???」「壊れてんのか?」
などと、寝言を言っていた恥ずかしい当時。そうです、THR5はクリーンもモデリングされた音なんですね。
上位のTHR10ならナチュラルモードがあるので、外部エフェクトも使用可能だと後で知りました。
そこで、馴染みある武骨な外見の一番安いコンボアンプを即行購入しました。
②これぞ初心者アンプ YAMAHA GA15Ⅱ
みんな大好き、サウンドハウスにて購入。THR5が良かったので、またYAMAHA。評価も良かったのでこちらに決めました。
感想は、何の変哲もない普通の練習用アンプです(笑)。第一の目的はFlyRig5を鳴らすことだったのですが、3バンドEQもついてて、音作り初心者にはいい感じのアンプですね。
使用してみて
今はもう所有していないので、記憶の中の印象になりますが、歪みは全然良くなかった。
とりあえず歪ましときま~す、という感じでしょうか。
クリーンは普通にクリーン(笑)ですので、エフェクターとの相性は悪くなかったです。
そしてEQはBASSが効く、というか、低音を結構無理矢理膨らましている感が。
小さいので頑張らざるを得ないのでしょうが、違和感ありまくりでしたね。
そして肝心のFlyRig5を繋いでみますと・・・上手く鳴ってくれました!ただし、当時は音作りも全く分かっていなかったのもあり、思っていたサウンドとは違った。
つまり、満足できなかった。ノイズも少し気になりましたね。
GA15Ⅱ+FlyRig5より、THR5の方がいい音だと素直に思いました。
そして次にこう思った、愚かな私・・・
「ペダル型エフェクターの方が特化してるからいいんじゃないか?」と(-_-;)
数多くのエフェクター比較で活躍
ここから、私はペダルエフェクターを買い漁ることになります。特に歪み系。
私も他の多くの方と同じく、歪みエフェクター探しの旅をスタートすることになりました。それはもう短期間でめちゃくちゃ試しましたね。
そんな私の迷走期に、このGA15Ⅱは長らく活躍してくれました。
エフェクターの数が増え、ボードを構築できるくらいになると、またまた違うものに興味が!
ズバリ、「ペダル型プリアンプ」
エフェクターボードをアンプヘッド代わりに、自分の音はボードで作り込めるじゃないか?と思うようになりました。それに伴い必要なものが変わっていくのは当然です。
③Two Notes Torpedo C.A.B.
GA15Ⅱに別れを告げ、ついにアンプシミュレーターの領域に足を踏み入れました。
シミュレーターと聞くと、「所詮は偽物、あんなの邪道だろ?」、というイメージを私もずっと持っていました。
ですが、自宅ギター弾きにとっては何と頼もしい存在であろうか。
この「Torpedo C.A.B.」はIRキャビネットシミュレーターです。厳密にはアンプシミュレーターではありません。パワー部として真空管シミュがいくつか入ってます。
私の場合、ボードの出口にプリアンプを使用していますので、用途としてはこれがバッチリだった訳です。
購入を決めた理由
まず第一にコンパクト。小さいのは正義です(笑)
そしてソフトウェアよりハード、すなわち実機が良かった。なんかPC起動して、ソフト立ち上げて、オーディオインターフェイスにぶっこんで~っていうのが凄く面倒臭くて。
さらに3rdパーティ製のIRキャビのデータも使用可能なので、Two Notesのデフォルトのものが気に入らなくても、対応可能だと踏んでいました。(実際そうだったので良かった)
お値段は結構しますが、満足しています。
リアルかどうかは問題なのか?
最初は、できるだけ本物に近いサウンドを出すために、みたいな考えもありましたが、最近はそう思わなくなりました。シミュレーター使ってる時点で本物じゃないですから(笑)。
自宅でギター弾いて、ライン録音とかして~、という用途なら、リアルもフェイクも関係なく、自分の好きな音が出せるなら何でもいいんじゃない?と、今は素直に思います。
ですがライブしたり、本格的に活動したりする人は間違いなく、マイアンプを手に入れるべきだと思いますよ。
利用上の注意点
Torpedo C.A.B.で音を出すための接続には一手間いります。
ギター⇒エフェクター⇒プリアンプ⇒Torpedo C.A.B.⇒ミキサー⇒スピーカー
この流れが基本となります。
そして、この中ではスピーカーをどうするかが結構重要。モニタースピーカーは、再生レンジが広いので、ものによっては耳に痛い高音が出てしまいます。
私は当初、YAMAHAのMSP3を使用していましたが、上記の理由から、EQで高音を削ってました。
現在は、RolandのCM-30を使用していて概ね満足。
もう一つ重要なことは、Torpedoに限らずシミュレーターはリアルアンプ、キャビネットに比べてピッキングニュアンスや強弱等の「表現」の部分では間違いなく劣ります。
これは、これからのシミュレーターの進化に期待したいところですね。
おすすめの他社製IR
私が現在使用しているキャビネットIRは、Rosen Digital AudioのIR。有料です。無料のIRファイルも数多く存在するのは知っていますが、それらは使用する気もありません。
過去、DTM用にフリーの音源を結構集めまくっていたのですが、やはりタダはタダなりだったという経験から、以降、いかなるものも購入することを第一に考えてます。
シミュレーターはリアルさを追求するのは当然ですね。各社そこで勝負していると思われます。Torpedoにはご丁寧にマイクシュミレーターも搭載されております。
私はこれが苦手で、どうしても音が引っ込んで聞こえてしまう。そこが”リアル”なんでしょうけど。
そこで最初に試した他社製のIRが、Rosen Digital Audioのものだったのです。これが私的にはヒット!
ハッキリクッキリしたサウンドが出てきました。特にお気に入りは「Marshall Heritage G12H」で、弾く時はこのキャビがメインとなっております。ご参考までに^^
※追記
後に、更に良いキャビネットIRを見つけることができ、Rosen Digital Audioのものは今は使っておりません。私の足跡ということで、記事内容は当時のまま残しておきます。
詳しくは、キャビネットIR購入録にて。
④Marshall Code25
自分的にシミュレーターも悪くないと分かったので、Marshall本家が出した、こちらのモデリングアンプもゲットしてみました。
Torpedo C.A.B.を使用してみて、私はどうやらMarshall好きだと判明(笑)。
オリジナル木製スマホスタンドが付いてくるのも手伝い、予約して購入しました。
使用感
モデリングですが、これ一台で歴代のMarshallサウンドを楽しめる、なかなか良いおもちゃです。プリアンプとキャビネットの組み合わせも自由自在。
真空管も代表的なものが数種、Presence、Resonanceコントロールもあり、様々な音を構築できます。
また、登録が必要ですが、My Marshall.comから世界中のユーザーが作成したプリセットをダウンロード、使用することができます。
私もそうだったのですが、音作りが苦手な人は是非利用してみて下さい。すごく参考になります。初めから入っているプリセットは、正直良くないです(笑)。全部キンキンする。
使用上の注意点
1.音量問題
音がクソでかいです。マスターボリューム2で爆音になります。
自宅で使用する場合、1辺りで超微調整が必要です。しかも滑らかに上がっていくのではなく、一気に音量上がります。
2.Gatewayの操作性
しっかり反応・・・してくれません。結構ストレス。絶対思った数字にならない(笑)。
長押しすると数値入力できるのですが、長押し自体が効いてくれまへん。私のスマホのせいかも(-_-;)
3.歪みペダルFX
CodeにはGuv、OD、DSと3種類の歪み系ペダルのモデリングが入ってますが、私は使っていません。これは完全に好き嫌いになるのですが、モデリングされた歪みペダルの音って私ダメみたい。
Boss GT1でもそう思ったのですが、たくさん購入してきたコンパクトエフェクターたちと比較すると、どうしても劣っていると言わざるを得ない。
4.Code25+歪みペダル
私のオススメは、Code25をクリーン、クランチ設定にし、お気に入りの歪みエフェクターを使用する方法。特にずっと使ってた「OCD Prescription Mod」との組み合わせは最高でした。
ですが、そのOCD、売ってもうた・・・、何てことをしてしまったんだ俺は(´;ω;`)ウゥゥ
普通のアンプと同じように使う方法ですね。まさにデジタルとアナログの融合(笑)。Code25の歪みFXをそのまま使うよりも、音に輪郭が出てくると思います。
まとめ
今回は引き籠りギタリスト目線の記事でした(笑)
色んな機材購入してきて分かったことは、ギタリストの最強装備は「ギター」と「アンプ/キャビネット」。究極的にはこれだけでいい。ホントそう思います。
ですが全ての人が、4×12のキャビにアンプを乗せて、爆音で使用できる環境にはありません。
アンプシミュレーターは趣味レベルでギターを楽しむ人にとっては、とても良い選択だと思います。ソフトウェアだと実機より安く手に入れることが出来ます。更に自分の好きなアンプやキャビネットが何なのか分かります。
私はモデリング上では、MarshallのJTM45がお気に入り。そしていつか中古で手に入れたいと思っているのが、JTM1Cというコンボアンプ。50周年記念モデル、限定品。
宅録にも使える自宅用アンプを求めて、他にも色々試してみたい今日この頃。今は出口の方に完全に興味が移ってきています。ええこっちゃ。
それでは今回は以上になります。おやすみなさい(-.-)zzz