日本ロック文化の貢献人!ご存知B’zのボーカリスト「稲葉浩志」

今回は、メジャー所をいっときましょう!

おすすめボーカリストの第2弾は、稲葉浩志をピックアップ。世間一般に広くその名が知れ渡っている、最もメジャーなロックボーカリストと言っていいでしょう。

デビュー以来、長く第一線で活躍できているのは、間違いなく理由があるからです。私の音楽人生は彼の存在なしにはあり得なかった、とハッキリ言えます。

最近では若干の声質変化は感じられますが、まだまだロックし続けてくれることでしょう。若かりし頃の彼の歌声を知らない方は、この機に是非チェックしてみて下さい。特にライブDVDをね!

それでは、お楽しみ下さいませ。

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稲葉浩志 Koshi Inaba

プロフィール

パーソナルデータ
・本名 : 稲葉浩志
・生年月日 : 1964年9月23日
・出身地 : 岡山県

略歴
・1988年 B’zでデビュー
・1997年 1stソロアルバム「マグマ」リリース
・2004年 初のソロツアー「稲葉浩志 Live2004 ~en~」
・2007年 B’zとしてRockwalk殿堂入り
・2016年 HOHNER社より「Koshi Inaba Signature Blues Harp」発売

ずっとB’zです(笑)。ですがこれは凄いことですよ。

B’zが長く続けられる理由

デビューからまもなく30周年を迎えようとしているB’z。これは驚異的なことです。どんなバンドでも、グループでも、長くやる程メンバー間にあつれきが生まれ、解散してしまうことがほとんどです。

同一メンバーで解散、再結成などを経ず、ずっと同じバンド、グループで活動し続けるのは容易ではありません。良好な人間関係を保つことも難しいですし、個人個人の音楽性の変化、方向性の違いも障壁となります。

また、所属レーベル、会社側からすれば、利益をもたらさないアーティストは不要です。これは人気を維持しつつ、ファンの期待に応え続けなければならないということです。

B’z最大のメリット、2人組

人数が多いほど、意見をまとめる、同じ方向を向くのは難しくなります。B’zは2人ですし、役割分担も明確化されている点において、通常の4人組バンドと比べても有利だと言えます。

そして、音楽性の違いによる解散、というのもあり得ないと言えます。B’zの基盤はロックですが、音楽性の幅が広く、非常にバラエティに富んだ楽曲が並んでいます。やりたいもの、アイデアを出し惜しみせず、制作出来ている感じを受けます。やってる方は楽しいですよ、絶対。

そして最大のメリットはフットワークの軽さ、これに尽きると思います。出したい音に合わせ、リズム隊を自由に人選できるのは強みですね。特に凄腕の海外ミュージシャンが出す音と融合したB’zサウンドは、私大好物であります。

さらに、ソロ活動。正に自分のやりたいことを自由にやる場。年がら年中べったりではない、この距離感も長く続けられる理由の一つだと思います。まぁ実力が1番ですけど(笑)。

稲葉浩志の魅力

やっぱルックスですか。今は渋い感じですけど、若い頃ほんとカッコよかったですよ、男性から見ても。ただ、デビューアルバムのジャケット衣装は迷走感半端ない(笑)。

しかしやっぱ声質と歌唱力!ロックボーカリストとして非常に高い技術を持っています。これは普通のオーディエンスより、音楽をやっている人はより分かると思います。

ハイトーン

まず突き抜けるようなハイトーンは言わずもがな。シャウトでは多彩なバリエーションを持ってます。昔、Mステで「Don’t Leave Me」を演奏した時には、スティーブン・タイラーお得意のシャウトを披露していました。

少し専門的な話になりますが、裏声のコントロールが抜群です。彼の場合、ナチュラルにミドルボイスを使い、ヘッドボイスと言われるテクニックでハイトーンやシャウトを操っています。

歌唱法

そしてエッジの効いた歌い方。まさにロックボーカリスト。日本人ではあまりいないタイプです。バラードも彼が歌うとロックバラードになってしまうのだ(笑)。

優しい歌い方をする際は、裏声やブレスコントロールを上手く使って表現しています。後述しますが、「風船」や「SNOW」でそういった歌い方を聴くことができます。

作詞

作詞についても有名ですね。初期の頃は英語をたくさん入れてごまかし感があったり、とりたてて素晴らしいとは思わなかったのですが、徐々にその能力を発揮していった感があります。

最初に話題になったのは「もう一度キスしたかった」でしょうか。彼の作詞の特徴を簡単に挙げると、直接的な言葉はあまり使わない、単純な言葉の繋がりはない、聴く側の捉え方に自由度を与えられる、母音の響きを上手く活用している、といったものがあります。

作詞勉強するなら研究の価値は多いにアリ、ですよ。

メロディライン

現在の稲葉氏には、メロディラインにある程度自由を与えられていると思います。これもB’zの二人が培ってきた経験から生まれた、作品づくりの手法の一つなのでしょう。

「絶対にこのメロディを崩さず歌詞乗せろ!」と言われたら、ボーカリストは自由に飛べないんです、実は。「だいたいのラインはこうだから、歌詞乗せて歌いやすいようにしてみて」と言われた方がやりやすい。

そこからより良いものになるように、後で微調整していけばいいですしね。

ボーカリストのアイデア、個性も加味できるメリットがあります。B’zの曲には、サビの繰り返しなどでも、歌詞により微妙にメロディが変わっていることに皆さんお気づきでしょうか?

こういうのが聴く側を飽きさせない工夫の一つなんですね~。

た、だ、し、ボーカリストがへっぽこの場合、当然この方法は使えません。曲が死にます!(笑)。

このアルバム、この曲を聴くべし!

ではここから、稲葉浩志のオススメ楽曲をピックアップ。そして、B’zとしての感想も多くなると思いますが、ご容赦下さい!避けては通れないんで。

とてつもなく長くなると思うので、目次を活用しやすいように、ある程度の年代で区切っていきます。初期作品は正直あんま好きじゃないんで、ちょいと飛ばしてスタートします!

それでは、いってみましょー!

1988~1995

RISKY (1990)

●「GIMME YOUR LOVE
●「HOT FASHON

B’zお得意の16ビートのハネた曲、初めて聴いた時は歌うのが難しかった。その秘密はリズムにあります。「ハネ」とはどういうものかを理解するにはおすすめの2曲。

IN THE LIFE (1991)

●「Wonderful Opportunity
●「もう一度キスしたかった

この2曲は歌詞がいいですね。Wonderful Opportunityは3連の曲。こういった曲は歌詞を乗せるのが結構難しい。単調になりやすいです。しかし、その単調さを逆手に取った「シンパイナイ…」といった印象的な言葉、母音の使い方に工夫がみられます。

もう一度キスしたかったは今聞いても情景がしっかり浮かびますし、「もう一度キスしたかった」という絞めの言葉に色んな感情が乗っていることが伝わります。特にギターソロ後の歌詞が凄すぎる。

「会いたい」「別れ」「さよなら」といった単純で直接的な表現では絶対生まれない二人の背景を、まさしくドラマのように聴く側に見せてくれています。これは書けない。

BLOWIN’ (1992.5.27)

松本孝弘氏のギターがようやく前に出てきた記念すべき曲。打ち込みとハードなギター、独特なロックビートというB’zサウンドの原点は、この「BLOWIN’」から始まったと言っても過言ではないでしょう。

当時の印象は、とにかくカッコよかった。聴いてて気持ちよかったですね。カラオケで歌いまくった記憶が。余談ですが、腹式呼吸を身に付けたいならおすすめの曲です。

そして、カップリングの「TIME」。いいです!当時はシングルCD2曲目はおまけの印象が強かった。それをぶち破ってくれたのはB’zだったような気がします。

この後のシングルにより、B’zはダブルA面だ!という伝説が生まれたような気がしないでも、ない(笑)。

ZERO (1992.10.7)

松本孝弘氏のギターが前面に出た記念すべき曲(笑)。そして今度はバンドサウンド。この曲に私は多大な影響を受けたと断言できます。ギターというものに始めて耳が向いた曲、そしてギターがカッコイイと始めて思った曲。松本氏のギターの音は、この時期が一番好きです。

そしてB’zの2曲目最高伝説ここにあり!「恋心」です!当時はこの曲、ZEROを食ってました、いやホント。私の周りだけのローカルヒットなのかと思いきや、やはりファンの間でも人気がありました(笑)。そりゃそうか。

RUN (1992.10.28)

え~、このアルバム、捨て曲無しでございます。オススメ挙げようとしたら全部でした(笑)。「紅い陽炎」「月光」「さよならんかは言わせない」はやっぱ歌詞がいいし、「Out Of Control」はハードでカッコいい。「NATIVE DANCE」も好き。

しいて言えば、当時最も印象深かったのは「月光」でしょうか。歌詞が深いんです。言葉の表現が文学的というか、そういった少し”敷居が高い”曲に感じます。良くも悪くも。

そして何と言っても、この曲の松本氏のギターソロが絶品。表現力が凄まじいです。山本恭司氏がよく使っていた、タップ&スライドを聴くことができますね。

FRIENDS (1992.12.9)

名曲「いつかのメリークリスマス」が入っています。この曲も歌詞がいいですね。この頃の稲葉氏はマジで「神って」ます。歌詞から過去のことだとわかりますが、現在どうなのかは聴く側の感性に委ねられています。

ただ単純に別れたと捉えることが無難ですが、私的には「死別」した、というのが切ないですけど何故かしっくりきます。「何故だか分からず泣いた」という部分と、最後の文がそう連想させてしまうのです。

こういう風にあえて答えを出さない手法も見事としか言えませんね。これは書けない(笑)。

そしてこのミニアルバムは、B’zの音楽性の幅の広がりを更に感じた、思い出深い作品でもあります。

The 7th Blues (1994.3.2)

ボリュームたっぷり、2枚組アルバム。これ、結構玄人向きというか何というか、あんま一般受けはしないように感じますが、どうでしょう?

完璧バンドサウンドになってますね。そしてこの音、猛烈に好きです!特にドラム。青山純氏が叩いているのですが、めちゃくちゃカッコいいですよね。スタジオドラマーとして初めて注目した方です。残念ながら、2013年56歳の若さで既に他界されてますが、本当に素晴らしい演奏を聴かせてくれています!

稲葉氏のボーカルも、この辺りからピークに入った感じがします。シャウトもガンガン入れてくるようになってきていますし、パワーが溢れていますね。

特に、先行発売されたシングル「Don’t Leave Me」のシャウト、1枚目の「おでかけしましょ」の声の伸び、ひとつレベルを上げた稲葉浩志のボーカルを堪能できるアルバムだと思います。

MOTEL (1994.11.21)

この曲でも松本氏のギターが素晴らしい。ソロではピックアップの切り替えを高速で行っています。音的には7th Bluesの流れを汲んだものとなってます。

ボーカルはなかなか難しいことをサラッとやってのけてます。Aメロはノリを崩さない速いパッセージ、以降は3連をゆったりと表現し、おまけにシャウトもかましてます。

ラストの英詩部分はカッコよくて何度も練習した記憶があります。こういうの練習するとアドリブが上手くなります。

LOOSE (1995)

ゴリゴリロックのスタイルも好きですけど、このアルバムの音の方がB’zらしいとか思ったりもします。非常にバラエティに富んだ聴きやすい作品ですね。

そして個人的には、この作品で「第一期B’z終了」という感じがします。

ボーカルおすすめ曲なんですが、B’zの場合、ホント手を抜いてる楽曲が無いので、選ぶの難しすぎる。アルバムとして高いレベルの本作。なかでもやっぱバラードが秀逸かな。

キレイな愛じゃなくても」はベタですけど、ボーカリストとしては歌い上げやすい楽曲で気持ちいいんですよね。稲葉氏の高音の抜けが素晴らしく、見事に歌い上げています。

1996~2000

Real Thing Shakes (1996.5.15)

さあ、ロックボーカリスト諸君、この曲を練習しよう!

表声と裏声のハイトーン、その使い分け、そしてシャウト、ロックボーカリストに必要な技術が満載です。この記事を書きながら歌ってみると、1番高い音が出なくなってた!(悲)

私も今から再特訓です(笑)。

FRIENDSⅡ (1996.11.25)

●「SNOW

この曲で稲葉氏が披露している歌唱法は、なかなかに難度が高い。裏声と表声のミックス加減を巧みにコントロールしています。裏声のパーセンテージを部分部分で使い分けています。

ボーカリストに超おすすめの練習曲です。ポイントはブレスの量を増減させることでしょうか。

哀しきdreamer (1997.3.5)

超絶おすすめは「FIREBALL」ではなく、2曲目の「哀しきdreamer」。B’zの楽曲の中でも1,2を争う程カッコいいと思うのはきっと私だけ。ボーカリストとしてめちゃくちゃ歌い甲斐ありますよ。稲葉氏のパワーに脱帽ですわ。

残念ながら他のアルバムには一切入っていなかったはず。音源はこのシングルのみ。要チェックや(彦)

SURVIVE (1997.11.19)

当時、1曲目の「DEEP KISS」を聴いた時、胸躍りました。ハードロック調のサウンドが飛び出してきた訳ですからね。そしてこの曲、歌うのは相当難しいです。

サビでは、稲葉氏の表声のマックスハイトーン付近でメロディが構成されています。ミックスで歌うとこのパワーは出ないですからね~。一言、スゴイです。

後は「Shower」をおすすめ。こういう柔らかい優しい曲調は、最近のB’zではほとんど聞かれなくなってしまいました。

この作品以降、B’zはバンドサウンド、ロック色がより強くなっていきます。ハードロック大好き人間としては、この傾向は大歓迎でした。

ギリギリchop (1999.6.9)

ついに来ました!(笑)。最初聴いた時「これシングルで出していいの?」って感じだった。コナンの主題歌っていうのも爆笑もんだけど。TVでは流石にスカスカの音でしたけどね。

もうハードロックとしか言いようがない。さらにこれ、ハネてるんですよね。楽器奏者はかなり難しいんじゃないすかね?日本語ロックとしての歌詞の乗せ方の上手さも群を抜いてる。

そして「ONE」。名曲です。歌詞がめちゃくちゃ染みる。ライブ向け。恋人でも親友でも、好きなようにとってくれ。「ぜったい会いましょう」「忘れるわけないだろう」、最高!

Brotherhood (1999.7.14)

LIVE-GYM、行きました!こんだけハードにされたら行かない訳にはいくまい、と。ビリー・シーンのプレイも聴けて大満足でしたね~。ど頭から「ギリギリchop」だった気がする。恐ろしや。

このアルバムのおすすめは、やっぱりタイトルナンバーの「Brotherhood」でしょう。恋愛ソングもいいんですけど、仲間に向けた歌って凄く心に響くんですよね。

歌詞だけでなく、大サビやラストのシャウトが素晴らしいです。CMでも流れていましたが、ライブでは更に凄まじかったですよ。

Mixture (2000.2.23)

●「今では…今なら…今でも…

ここでこの曲を。Mixtureバージョンが好きなんです。稲葉氏の肩の力を抜いた歌い方を聴けます。昔の曲なのでキーが低いのですが、それがかえって稲葉氏の地声を堪能できるという良い結果に。

そしてギター、ええです。

ELEVEN (2000.12.6)

●「Seventh Heaven
●「juice

音が更に重たくなっている本作。このアルバムは正直すぐ飽きちゃいました。

それでも上記の2曲はノリが良く、気持ちいい。「Seventh Heaven」はブラス隊が入った軽快なB’zロックサウンド。「juice」は8ビートのミディアムロックですが、思わず体が動いちゃいます。

2002~2015

GREEN (2002.7.3)

ELEVENが個人的にはいまいちだったので、「B’zもう聴かないかなぁ」なんて思ったりもしたんですが、本作GREEN、イイんです!イメージ的には発売時期も相まって「夏」ですね。

音圧競争の中、敢えて、でしょうか?少し音量が小さくなってますが、バランス重視の仕上がりになっています。

特におすすめの曲は「Blue Sunshine」。非常に美しい曲です。真夏の青空の下、海沿いをドライブしている時には最高にハマる、そんな曲、そんなアルバム。

BIG MACHINE (2003)

アラクレ」ロック、間違いない。ソロ前の「たましい」のシャウト、痺れます。「い」の発声は難しいんですが、そこにシャウトかますなんて素敵すぎます。

I’m In Love?」もおすすめです。歌詞がシンプルでわかりやすい。それでも言い回しが単調じゃない所がさすがの一言。まとめ方もいいね。「始まるかもしれない」

ARIGATO (2004)

この辺り以前から、シングルCDは買わなくなっていました。そしてこの曲もタイアップは後半のアップテンポ部分でしたよね?確か。それだけ聴くと「まぁいいかな」と購入しなかった。

ですが後々、頭から聴く機会があり、めちゃ好みのサウンドだったので即買い。「哀しきdreamer」然り、こういう哀愁感漂う曲は大好物なんです。そしてこれもギターがかっこよすぎ!

それもテンポチェンジ前の展開部分のピンポイント。ここが最高!マニアックか(笑)。

THE CIRCLE (2005)

●「THE CIRCLE
●「Fever

1曲目の「THE CIRCLE」、稲葉浩志の肺活量の凄さを垣間見ることができる曲。歌詞の冒頭部分、ノーブレスで伸びやかに繋ぎきってます。

Fever」はこれまでにないタイプの楽曲。新たな可能性を感じさせてくれた曲です。歌詞がちょっとやらしい比喩、こういうのも稲葉氏得意。

MONSTER (2006)

●「MONSTER

何度も出るキーワード、「カッコいい」。特にこいつはライブのプレイを見た方がいいかも知れませんね。B’zのライブパフォーマンスは、他の洋楽系アーティストと比べても圧倒的にレベルが高いです。

日本人でもこんな音が出せるんだと、感動すること間違いなし。

ACTION (2007)

●「満月よ照らせ
●「光芒

今作からは、歌詞が大好きな2曲をチョイスしてみました。「満月よ照らせ」はメッセージ性が強いですね。”いじめ”という難しい問題を題材にしています。

光芒」は名曲、というか名詩、と言える程の作品です。誰でも落ち込んだり、上手くいかない経験はあります。そして思うようにならない人がほとんどの世界。それが真実。

どんな道だろうと、あなたの頑張りは誰かのためになり、誰かの目標になり得る、そんな感じでしょうか。是非一度聴いてもらいたい曲ですね。

MAGIC (2009)

●「PRAY

こちらもメッセージ性の強い楽曲。東日本大震災の復興ソングというイメージを持たれがちですが、発表年を見てもらうと分かるように、大震災前に作られた曲です。

ですが、歌詞を聴いていただくと分かるのですが、非常に胸を打たれる内容となっております。

C’mon (2011)

●「C’mon
●「Homebound
●「命名

東日本大震災の年に発表された本作。タイトルチューンの「C’mon」にも色濃くその内容が反映されていると思います。「ゆっくりでいい、前に進んでいこう」という前向き系の名曲です。

Homebound」も優しい曲ですが、背景を浮かべると自然と涙がこぼれ落ちてしまいますね。

命名」はお子さんをお持ちの方、もしくは子供達と関わる仕事をしておられる方にはたまらない曲です。この曲で正直何回か泣きました。構成はシンプルですが、歌詞が抜群なのです。

更に深読みすると、昨今、様々起きる子供絡みの事件についてへの、稲葉氏の思いも感じますね。

EPIC DAY (2015)

●「有頂天

この最新のアルバムでは、稲葉氏の声質が少し変わったかな?と感じずにはいられませんね。ハイトーンはまだまだ健在ですが、高音の抜けが悪くなってますよね~。

これは年齢的問題で、おそらく誰にもどうしようもできない問題だと思います。ボーカリストとしての宿命ですね。それでも、50を過ぎて尚、ここまでパワーある歌い方をできるのはやっぱ凄いですけど。

後一言チクリと、「EPIC DAY」はモロ「Burn」ですな(笑)。温厚な私でもあんま聴く気しねぇぞ。

ソロ作品

マグマ (1997)

ソロデビュー作にして、最高傑作。私の感想は何年経っても変わっておりません。一番バンドサウンドなんですね、そしてロックしている。これは好みの問題でもありますが。

全曲おすすめです!…じゃ、またかよって言われちゃうんで、涙を呑んで( ノД`)シクシク…

Soul Station」は簡単なアコギストロークのシンプルでソロらしい曲。こいつは後半にMAXを持っていくパターン。当時聴いた時、歌詞がドンピシャだったんです。恋愛末期の複雑な心境をつづった歌。

風船」。優しさ満開の曲。彼の作詞能力の高さを改めて感じましたね。誰でも歌うことの出来るキーなのも珍しい。そういう意味では「」も歌いやすいですね。

遠くまで (1998)

これはLIVE-GYMの中で、生で聴くことができました。その時のパフォーマンスは今でも焼き付いています。ノーマイクでドームの大歓声の中、声を通してのけた。怪物ですわ。

最初の部分は弦だけの伴奏なので、リズムをとり辛く、カラオケ難しいと思います。是非挑戦してみましょう。

志庵 (2002)

●「LOVE LETTER
●「Overture

LOVE LETTER」は語るような歌詞と歌い口調が心地よい。サビではロックしてますけどね(笑)。特に最後の絞めの部分がすごくいいです。あったかくなります。

Overture」は失恋ソング。個人的には思い入れが強すぎる本曲。ウジウジした男の心の中を見事に代弁してくれています。例によってかなりのハイトーンで聴かせてくれます。

LIVE MOVIE

B’z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo

●「泣いて泣いて泣きやんだら

このライブの稲葉氏は絶好調ですね。特におすすめの「泣いて泣いて泣きやんだら」は、CD音源を超えるかのような素晴らしいパフォーマンスを見せてくれています。

更に中々見ることの出来ない、松ちゃんのミスを聴くことも出来ちゃいます!(イントロなのは秘密)

」「Out Of Control」「おでかけしましょ」といった普段あまりやらない曲も聴けて充実の内容。

↓こちらの限定版ベストアルバムにはDVD特典として付属。

B’z The Best ULTRA Treasure (2008)

稲葉浩志が影響を受けたアーティスト

二井原実 × 稲葉浩志 Vocalist対談」で二井原氏と共に語っておられました。カヴァーデイルやタイラーからの影響を受けたというのは知っていたのですが、興味深い名前も挙げてくれてましたね。

全員、バックグラウンドにしっかりとしたルーツを持ったボーカリストですね。ソウルやブルース。そういったものが味となっており、ロックの魅力をより高めてくれてます。

Robert Plant ロバート・プラント

Led Zeppelin「Remasters」

伝説のバンドのボーカリストです。こちらのベスト盤、誰しもが一度は聴いたことがある曲が満載です。彼の特徴はやはりハイトーン。一聴の価値ありですよ。

David Caverdale デイヴィッド・カヴァーデイル

Whitesnake 「30th Aniversary Collection」

ホワイトスネイクのボーカリスト。初期は地声、後期は裏声、時期によりハイトーンの使い方に違いがあります。個人的には、初期の頃の太くパワフルな歌声が好き。

おすすめ曲は「Crying In The Rain」「Here I Go Again

Steven Tyler スティーブン・タイラー

Aerosmith 「Maximum Best」

言わずと知れたスーパーバンドのスーパーボーカリスト。タイラースタイルとしか言いようがない独特のボーカル。この人をコピーすることが出来るなら、是非やってみましょう。唯一無二。

おすすめ曲は「Cryin’」「Love In An Elevator

Paul Rodgers ポール・ロジャース

■「LIVE IN GLASGOW

稲葉氏から彼の名前が挙がるとは、驚きと共に嬉しい!この方から影響を受けたボーカリストは世界中に数知れずいると思われます。真のレジェンドです。

FREE、Bad Company、といったバンドで活動。Queenにも参加しました。ロックボーカリストで彼の名を知らない人は正直モグリです!勉強してください(笑)

ザ・ロック・ボーカリスト。そして、ブルースシンガー。詳しくは特集記事にて。

まとめ

稲葉浩志。彼は日本ロック界において、とてつもなく偉大な男です。B’zとして打ち立てた記録や、功績ももちろんそうなのですが、やはりボーカリストとしての実力。それが1番。

驚異的な肺活量、パワフルなハイトーン、シャウト。ファルセットコントロールなどの多様なテクニック。高レベルのライブパフォーマンス。そして作詞能力の高さ。ルックスや人柄など、そういった人間的魅力も多くの人を引き付けて離さないのでしょう。

いつまでも、その歌声を響かせ続けて頂けることを、切に願います。稲葉さん、ヨロシクお願いします!

色んな思い出も蘇ったところで、そろそろお開きにしましょ。

では皆さん、せ~の、「おつかれ~~」(^o^)ノ